朝食を終えるまで、カエール侯爵は全く私と話さなかった。
不機嫌の理由はただ私とのすれ違いではない気がしてきた。
朝食後居間のソファに座ったカエール侯爵にちょっと勉強のことを質問しようと、隣り合って座り、本を膝の上に開いた。
「質問していいですか」
「なんだ?」と私と目を合わせようとしない侯爵だった。
「機嫌が悪いの理由はただ昨日のことじゃないんですよね」
「質問すると言ってなかったか」
「今のは質問に入ると思いますが」
カエール侯爵は私の髪に手を伸ばした
「ごめん」と私を抱きしめた
息は少し困難。
「体調が悪いですか」
「ああ」と珍しくはっきりしない返事を言う侯爵だった。
「カエール様、ポルニャク家の次女レディーアンヌはお見えです」と執事は言う
カエール侯爵は私から離れて
「庭へ通してくれ、すぐ行くから」
「かしこまりました」
「後で話そう」と侯爵は切ない目で私を見る
「はい。私も庭に行った方がいいですか」
「いいえ、書斎の窓からワタシ達を見守ってくれ。体調はあまりよくないから、必要な時に、来てくれ」
「わかりました」
つづく
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