今日はジャン将軍の結婚式の日であって、カエール侯爵の家での舞踏会の日でもある。
朝から屋敷の使用人と舞踏会で働く使用人の行き来で屋敷中騒がしかった。
私はカエール侯爵と一緒に朝食をとることができず、今ドレスを試着中。もう何枚か試着したか覚えていない。でもこれでやっと店の者は満足できそうだ。
隣の部屋からカエール侯爵とジェアン伯爵の声が聞こえてきた。私は店の者を無視して、その部屋に向かった。
「カエール侯爵」と言いながら、私は部屋に入った。
今日の侯爵はもう既に軍服を着ている。
「どうしましたか、アリアネ」と少し驚いている侯爵だった。
「ジェアン伯爵おはようございます。少しカエール侯爵と話したいです」
カエール侯爵は少し困った顔でジェアン伯爵を見る。
「ジェアン、ちょっと失礼する。書斎でいいかなぁ、アリアネ」
「はい」
書斎に入るなり、侯爵は言う。
「このドレス似合う」と、そして私の背中に腕を回し、顔を近づいた。
「ドレスを見せたかったか」
「昨日断れたキスを」
いつもより短いが、侯爵の決意を感じる。
「ジェアンと一緒にいてね」
つづく
次回ー舞踏会です~
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