「アリアネ、どうした?」
「寝る前にちょっと屋敷を見回っていた・・・」
「眠れないのか」とカエール侯爵は見ていた地図とメモをおいて、私に手を差し伸べた「美味しいティー淹れようか」と私の手を掴み、厨房へと歩き出した。
私、何やっているだろう。
厨房で侯爵はティーを淹れるために準備を始めた
「自分で淹れるのですか」
「不満?」
「いいえ。ちょっと意外だけです」
「料理もできますよ」
「貴族の息子が?器用ですね」
「戦場では自分の食べるものを自分でなんとかしないと」
「はい!」ととてもいい香りのティーカップを私に渡した
使用人の入り口から六十歳位の女性が入ってきた。
「カエール様、こんばんは」
「こんばは。こんな時間に何か?」
「朝食の準備を」
「まだ早いじゃないか」
「いいえ。いつもこんなモンですよ。それに今夜ネズミうるさくて・・・」
侯爵は使用人のドアの方を見た
「そうか。美味しいパンを期待してるよ」
女性は笑った
「アリアネ、寝よう」と侯爵は私を強引に私の部屋まで引っ張り出した。
「ティーに何か入れましたか」と体重い私はベッドに入っていた。
「寝るための薬だけ」
「なんで?」
「最近疲れている様子だったから」
「でも・・・」
「もう寝なさい」
「でもネズミの話・・・」
「アリアネの今の仕事は寝ることだよ」
つづく
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