加齢による筋力低下
とある研究で加齢による握力の変化を調べたものがあります。
それによると20歳代で最大になり、歳を取ると共に握力は低下していきます。80歳くらいには最大値の半分くらいになってしまいます。
また、腕立て伏せの回数を調べてみると、男性の場合、歳をつるにつれて最初の最大値の半分かそれ以下に落ちていきます。
これらのデータから80歳になった頃の自分の筋力というものがどうなっているのか想像できると思います。
特に、首周り、お腹まわり、太もも、背中、お尻の筋力が目立って低下していきます。
そうなると一度イスに座ると自力で立ち上がれなかったりします。
一人でトイレになんていけませんね…
例え生きていても「生きているだけ」ということに…それで良しとするかどうかは個人の自由です。
また、加齢によって骨も弱くなっていき、骨粗鬆症の問題なんかも出てきます。
特に大腿骨(太ももの骨)が股関節の付け根付近で折れてしまうというケースが高齢者で目立って起こります。
それから、自分の体重を支えきれなくて転倒→頭を打って死亡ということも増えてきます。
せっかく長生きしても植物状態だったり、転んで死んでしまうということになるともったいないと思ってしまいます。
以上のことから健康維持のためにもレジスタンス・トレーニング(筋トレ)は重要とも言えなくはありません。
ようするに適度な運動は大事ということですね。
高齢者のトレーニング
歳をとる=筋力低下なのでしょうか?
ちょっと違うと思います。いや、違わないけど加齢と筋力低下は直接繋がってるわけではないのかもということです。
例えば、宇宙飛行士が7日間宇宙(無重力空間)で過ごしてから太ももの筋力を測定した実験がありますが、結果は非常に大きな筋力低下が見られたとのこと。
また、ベッドで30日間寝たきり生活をさせると同じように筋力が大きく低下します。
つまり、加齢によって活動量が減っていくことによって筋力低下が起こるのではということです。ならば活動量が減らないように積極的に運動をすればいいではないか?
と、いうことで70歳以上の高齢者に筋トレをやらせてみた実験結果があります。
それによると、筋肥大が見られ、筋力も上がっています。
持久力的なトレーニングでも少しは増えますが、ある程度の高重量でのトレーニングの方が効果は大きく出ています。
例えば、1RM(1回だけギリギリ上げることのできる重量)の80%の負荷で8回~12回を3セット…
高齢者(女性)でこの結果なので男性の場合はもっと大きな効果が出ると予想できます。
かと言っても、筋力が低下しきった状態からいきなりそんなことをさせるのも不安です。
でも、高齢者でも適切な負荷による筋トレを行わせれば効果的であるといえます。
できればそうならないように適度な運動を習慣的にして欲しい気もしますが。