月夜の夜に
夜、ふと目を覚ますとよくティムがじっと僕の顔を見ている時がある。
僕の上にのって真正面から見ている。
ティムの視線のせいか喉がかわいているせいか。
僕が寝ている位置から丁度空がみえる。
不自然な明るさに気づき寝た状態のまま窓の外を見ると月がでていた。
こんなに月明かりって明るかったけな。
雲が黒い影となり形をゆっくりと変化させながらながれている。
僕はぼんやりとその雲と月を眺めていた。
しばらくの間なにかをぼんやり眺めるなんてしなかった。
空に月、そこには時間が存在しない。
月は毎年3cmづつ地球に近づいている。だから僕が生まれてから約1m地球に近づいたことになる。
ティムもぼんやりとどこかを眺めていた。
もしかしたら僕には見えないものが見えるのかもしれないな。
なぜなら僕は人間だから現実的なものしか見えない。
もしかしたら人間の想像を超える何かの理由も知ってるかもしれない。
だが僕にも解ることはある。
時間には限りがあるということ。
だからもう少しこの夜中の時間をゆっくり過ごそうよ。
そして10年後、20年後にこの夜のことを思い出そう。
