地球に舞い降りたドラマたち -10ページ目

地球に舞い降りたドラマたち

ボクが感じたものがたりを載せていきます。

こんにちは


ミミズです。


よくある話しなんですが、
ワタシは、こないだ


人間になる体験をしました。


さらっと言いましたが、
人間になる体験をしました。


もう一度、言っていいですか?


人間にな…。
ごめんなさい



恥ずかしい話なんですが、
実は昔、ワタシも、
グレたミミズでした。


毎日、働きもせず、薄暗い土の中をぶらつくだけ。
ごはんを食べては、うんこをするだけ。


そんなつまらない毎日を、
繰り返していました。


この不満をどこにぶつけたらいいかも、
ワタシには、わからなかったんです。


意味もなく道路に出て、
クネクネもしましたが、
現実は何も変わらず。


ただ鳥に狙われるだけでした。


こんな、つまらない人生を送るなら、
いっそのこと、生まれてこなければ良かった。



生きるってなんなんだ?



どうして他のミミズは、
こんな単調な生活が平気なんだ?


苦しい毎日の連続でした。


だけど、

その苦しみを取る方法なんて知らなかったんです。

だから、

その苦しみに浸る方法しか知らなかったんです。


まさに暗い土の中を、
さまよい這うようでした。


こんな人生な、ミミズ。
こんな人生を、信じず。
こんな人生では、死ねず。


もがいて、もがいて、

掘って、掘って、


ふと、気付いたら、
土の外に出てました。


見たことが無い光景が広がっていました。


風が優しくワタシをつつむ。
広い空と、綺麗な花が咲いていました


初めて地球を見た気分だでした。


あれ?


気付いたら、ワタシは、
人間になっていました。


よくある話です。
しかも無理やりです。


名前はシミズ。

職業は農業でした。


野菜を作ることが、
人間になった、ワタシの仕事です。


大根をボリッと食べると、ミミズしくて…。

じゃなく、みずみずしくて、
うまいんです。

土とは全く違うんです。


こんな経験は、生まれて初めてでした。


人間になってからは、
毎日、朝から晩まで畑仕事。


疲れましたが、
嫌ではありませんでした。


生きがいを感じました。


ワタシが作った野菜を、
誰かが買ってくれる。


その野菜を、ワタシの知らない誰かが、
おいしく料理してくれる。


料理してくれた野菜を、
ワタシの知らない誰かが、食べてくれる。


もしかしたら、その人は、おいしい時間を、
感じているのかもしれない。


そのおいしそうな顔をしている人を見て、
また誰かが、幸せな気分になっているのかもしれない。


誰かの幸せの役に繋がっている。


それを思うだけで、
ワタシも幸せでした。


ある日。


農業について調べていると、
とんでもないことを知ってしまいました。

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ミミズは土を食べて、フンをする。
ミミズのフンは、植物の生育に適した土を作る。

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!!!


知りませんでした。


ミミズがよい土を作っていたなんて!!


っということは、
ミミズも、誰かの幸せに繋がっている。



そうだったのか!


ワタシは、それまで、
ミミズは役立たずだと思っていました。


それが、


それが…。


ミミズって、
生きているだけで、
誰かの役に立っているんです。


いや、ミミズだから、
役に這っているんです。



!!!



ふと、気付いたら、
土の中でした。


ミミズに戻っていました。


旅も恋も物語も、
いつも突然です。


たまに無理やりです。


特別に何かをやらなくたっていいんです。
特別な才能なんかなくたっていいんです。


そのままの自分を、大切にできればいいんです。


人生が生きるんじゃなくて、
人生を生きているんです。


だから、



生き続けてやればいい。



んです。


夢ややりたいことは、
それからやればいいんです。


まずは、生き続けてやればいいんです。



ミミズでした。