どーも。エノキダケです。
どうぞ、気軽にエノキと呼んでやってください。
みなさん、ちょっとボクの話を聞いてやってください。
ボクたちエノキは、瓶の上で人工的に栽培されました。
野生のエノキダケは、太くてしっかりしています。
それに比べて、ボクたちは、もやしくんのように、
一本一本が、白くて、ナヨナヨしています。
よく他のキノコたちから、
お前は芯がないのか?!っていじめられました。
いじめられるのが嫌で、
なよなよな自分を変えたいと、
家族から飛び出しいろんなキノコ経験をしてきました。
鍋に入ったり、ポン酢をかけられたり、
美しいキノコとの大恋愛もしました。
だけど、どんなにキノコ経験を積んでも、
満足することがありませんでした。
いつもどこかに寂しさがありました。
自分はいつまでたっても、
ナヨナヨするのかと絶望しているとき、
風のうわさで、ビックリしたことを聞きました。
なんと人間には、強いエノキがいると言うんです!
いてもたってもいられず、逢いに行ってきました。
その人間は、なよなよしているボクを見て一言、
「元気があれば、なんでもできる!!
元気になるんだ!」
と教えてくれました。
初めてそのとき、元気になる意味がわかりました。
元気になるって、ハイテンションになることじゃなく、
元に戻ること。元を大切にすることだったんです!
ボクにとって、元って……。
一緒にいたエノキたちです。
家族や友達って、いつも一緒にいるから、
一緒にいるのが当たり前に感じるけど、
実は、寄り添いあっているんだなって思えました。
そんな寄り添い合う仲から、
1人になろうとするから、逆になよなよしていたのかもしれません。
どこか、ボクは自分のことだけしか考えれていない、
ジブンダケになっていたのかもしれません。
それからは、家族のところに帰ることを決めました。
また前のように、家族が受け入れてくれるか不安でしたが、
勇気を出して手紙を送ると、
「戻っておいで」とのことでした。
嬉しかったです。
今まで入ったどんな鍋よりも、
家族の優しさが温かったです。
ボクは、ジブンダケになり、
アナタダケになり、
やっと胸を張って、
エノキダケと言えるようになりました!
元気があれば、なんでもできる!!
もし、今、家族や友人とうまくいっていなかったら、
手紙でもいいので、一緒にいて嬉しかったことを、
手紙に書いて送ってみてください。
手紙を送るって、恥ずかしいし、
すごく勇気のいることです。
でも、こんなエノキでもできたんです。
元気があればなんでもできます。
家族で食べるエノキの入った鍋は、
最高ですよ。
エノキダケでした。
