シンイー小説ー第6章 そうして始まった② | 韓ドラおばさんの呟き

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大好きな韓国ドラマを見ながら
가끔 韓国語の勉強をしています。
主にドラマや映画の感想を呟いてます。

チェ・ヨンの謎…小説には謎に包まれた隊長と記されています。

全てを知ってると思われてるテマンですが一体何処まで知っているのか?

ドラマでは母親が出てきません。今の所、小説にも無かったかと。

私達が知ってること。

16歳で父親を亡くし喪に服す事なく赤月隊に入り、3日目に初めて人を切った事。それが、日本人だという事。全ては父親の遺言どうりに生きてきた事。

そして命を掛けて守ってきた王に自分の愛する師匠や許嫁を死に追いやられてしまった事。師匠の遺言を全うした今、生きる理由が見出せず死を待っている迂達赤の隊長。

-そうして始まった②ー

10年ぶりに王として帰って来たが出迎える家臣が一人も居ない状況で瀆怒に理性を失う事もなく、絶望さえ胸の内にしまいこんでいる王。ヨンは1つだけ認めた。この方は少なくても痛みを避けようとはしない。

ヨンは自分の体の状態が非常に悪い事を知っていて早くこの場から立ち去りたいと思った。そして王様はチェ・尚宮に任せ女人をチャン・ビンに任せ警護は副隊長に任せ王宮の小さな部屋に倒れ込む。

小説ではこの部屋でヨンは声に出して言います。

「父上、もう限界です」「私に出来る事はやり尽くしました」

父を失い13年、師匠を失ってから7年、教えに従い忠誠の限りを尽くしてきた。王は民の事など考えてなく 民は王など必要としてないのでは?

自分は今まで、過ちを犯してきたのではないか?

体中が痛み口の中は火で焼き払ったように乾く。

そして、思い残す事は無いと…

ただ、最後の最後に借りを作ってしまった、天界の女人。

帰してやらねば、死ぬに死ねない…借り。

もしやまた、泣いているのでは…あの幼子のような目に涙を溜めて

その頃ウンスはヨンが心配でたまらなかった。

高麗の王宮を見物しながらTVで見るセットとは全く違う現実に圧倒され我を忘れそうになる度

ヨンの姿が目の前をちらつく。

もしかしたら あの人、炎症が起きてるんじゃ?

治療はおろか触れる事も目を合わせようともしないヨン。早く治療を始めないと助けられなくなるとウンスは 焦る

ヨンは王様からお呼びがかかり、とうとうこの日が来た…と思った。

やっと最後の任務を終え女人さえ帰せば この世におさらばできると、目眩を覚えながらも すっきりした気持ちで王を尋ねる。

そして先手を打たれる。王は自分をこの世で信頼できる、たった一人友だと。だから自分の事も友と思って欲しいと。

ヨンは覚悟を決め これが最後の任務で無事終わり 王宮を出ることを告げる。先王の慶昌君様の押印のある書を見せて。

「私を捨てるのか?」

ヨンは思い出していた。先王の慶昌君様も言った「余を捨てるのか?」

王は回りを見渡す。宦官のアン・ドチ以外見慣れぬ顔、信頼できる者が誰一人いない。ヨンは新たな王命を受け足かせを嵌められる事になる。

ヨンがこれ程 精神的に追い込まれてたとは…ドラマでは時おり夢とも幻想とも取れる父親とのシーンで表現してたんですね。

あのチェ・ヨンの悲しげでいつも何かに腹を立て絶望的な目が思い出されます。

よくも7年間、耐えたものです。母も無く父も無く、父のように慕っていた師匠を亡くし、たった一人の愛する女性にまで見捨てられたヨン。

ひとりぽっちで赤月隊を迂達赤に入る事で守って来たヨン。

夢も希望もないこの世にどうして未練など持てるでしょう!

ドラマを見た後の小説なのでは悲しみは倍増します(ノ_-。)


そして 少しずつ重くなっていく剣(_ _。)…영아 p(^-^)q


「父上、もう限界です」

아보님 이제 한계입니다 アボニン イジェ ハンゲイニダ

「私に出来る事はやり尽くしました」

내가 할수있는 것은 다 했습니다 

ネガ ハルスインヌン ゴスン タ ヘッスムニダ