The National Park Week
アメリカでは、2021年4月17日〜25日National Park Weekに制定されているそうです。4月17日にバイデン大統領によって宣言されました。全文は、この記事の最後に貼り付けたリンクから参照できます。この中で、’I encourage all Americans to find their park, recreate responsibly, and enjoy the benefits that come from spending time in the natural world. 'という一節が登場します。encourage A to doという、頻出度5*****(MAX5)の表現が使われていますね。今日は、このencourageの語法を中心に解説します。+++++++++++++++++++++++++++encourageは、接頭辞en-を、語基にあたる、courage「勇気、精神力」につけた語です。接頭辞en-は、後に続く語基の性質を持たせる、または「(相手の)中に含ませる」という働きがあります。(そして、完成した語は動詞となります。)つまり、encourageは、「(相手に)勇気を持たせる」というのが本質的な意味になります。勇気とは、奮い立たせるもので、ネガティブな状態からポジティブな状態に変わる時に持つものですよね。なので、encourageとは、目の前にいる相手に対して、勇気を持たせる、つまり、「やってごらん」と励ます行為を表すということになります。ということで、I encourage all Americans to find their parkは、「国民の皆さん、公園を探しに、是非(外へ)出てみてください」となるわけです。+++++++++++++++++++++++++++さて、バイデン大統領は、国民にどんなことを「やってみてください」と促しているのでしょうか。公園に行くことだけなのでしょうか?公園で、国民は何をすればいいのでしょうか?+++++++++++++++++++++++++++find their park の後に、recreate responsibly, and enjoy the benefits that come from spending time in the natural world.と続いています。注目したいのは、andです。andは、超頻出語ですが、読み取り方を間違えると混乱を誘発する危険な単語なんです。大事なのは、andが「何と何をつないでいるのか」を見極めることです。andの使い方は、 A and B 「AとB」です。または、選択肢が3つ以上になると、A, B, and C となります。何をつないでいるかを見極めるポイントは、andの直後の語です。andの直後の語の、品詞など文法的特徴(と場合によっては、内容(意味))をしっかり確認してください。この文では、'... and enjoy'となっています。enjoyの文法的特徴について解説します。* 品詞は動詞です。動詞の場合は、時制や語形変化も重要です。* 時制が、原形か現在形です。つまり、andよりも前にある、原形か現在形の動詞を探すことになります。そうすると、recreate「鋭気を養う」がありますね。この語のさらに前を辿るとfindがあります。つまり、このandはfind..., recreate..., and enjoy...と3つの動詞をつなげていることになります。なので、バイデン大統領は、「公園を探しにいく」ことに加えて、「鋭気を養う」こと、そして「楽しむ」ことをオススメしているということになります。+++++++++++++++++++++++++++では、あとの細部を見ていきましょう。* recreate responsiblyresponsiblyは「責任を持って」と辞書に載っています。鋭気を養うことに責任を持つとは面白い発想ですよね。「労働は苦役」だとすれば、積極的に休養をとり、鋭気を養うことが、ともすれば責任ある行動なのでしょうね。ここでは、「しっかりと鋭気を養い」と訳しましょう。そして、最後の部分です。*enjoy the benefits that come from spending time in the natural worldの中のenjoy the benefit について。benefitは「利益、恩恵」です。この時、enjoyは「楽しむ」ではなく、「享受する」と訳されます。「恩恵を受ける」という訳がしっくりきますね。enjoyもjoyをen-内包する、が語源です。「楽しむ」というのは、その一側面にすぎません。心の中の「楽しみ」に似たポジティブな感情を与えてくれることになるので、「享受する」「(恩恵を)受ける」と訳せるわけです。さて、thatですが、直後に動詞comeがきています。この時は、ほぼ間違いなく、関係代名詞のthatになります。関係代名詞のthatとというと「あ〜、もうだめだ。なんだっけ💧」となるかもしれませんね。そんな人は、thatについては、こう考えてください。* thatは結局、「(指を差すように)説明する時に使う」例えば、That is not my book. 「それ、僕の本じゃないよ」という時、状況としては、相手が持っている本を指差して、「それ、俺んじゃねぇから」って言う感じです。関係代名詞とか接続詞とかのthatも結局全部そんな感じです。例)関係代名詞I live ina house that was built 200 years ago.この文では、houseの後にthatが出てきています。thatが出てきたら、そこまでで一回意味をとってください。I live in a house.「私は(とある一軒の)家に住んでます」ここで、疑問が生じますよね?「どんな?」って。(酷い場合には、「だろうね」とかツッコミが入りそうですが)この、「どんな?」に答えるのが、thatなんです。I live in a house 「私は家に住んでいます」that(どんな家か、今から説明するね)was built 200 years ago. 「200年前に建てられたんですよ」とこうなるわけです。基本的にどんなthatもこの使い方、この理解の仕方で攻略できます。(詳しくは、thatでまとめますので、そちらを参考にしてもらえればと思います。)本題に戻りましょう。ということで、* enjoy the benefits that come from spending time in the natural world「自然の世界で時を過ごすことから来る(得られる)恩恵を享受する」となります。+++++++++++++++++++++++++++まとめると、’I encourage all Americans to find their park, recreate responsibly, and enjoy the benefits that come from spending time in the natural world. '「アメリカ国民の皆さんには、是非、お近くの公園まで出かけ、しっかりと鋭気を養い、自然の中で過ごすことで得られる恩恵を受けていただきたいと思います」A Proclamation on National Park Week, 2021 | The White HouseThe renowned environmentalist and author, Rachel Carson, wrote in her seminal book Silent Spring that, "Those who contemplate the beauty of the earth findwww.whitehouse.gov