私が小さな時、
父は仕事から帰って来ると、私を抱き上げ、「たかい、たかい」をしてくれました。
キャッキャ、私が喜ぶので、父は更により高くよりつよく「たかい、たかい」をしてくれます。
3回目か4回目には‥‥私のからだは木の葉のように宙に舞い、私のからだは天井に強く打ちつけられ、父の腕に戻って来たときには、
私の肩は関節が抜け、腕はだらーんとしていました。
私の肩の関節が抜けたのは一度ばかりではありません。
学ばない父は、恐怖におののく私の顔すら、楽しく笑う娘の顔に見えていたのです。
ワイルドな父は柔道3段です。
肩が抜けている3歳の私に、柔道部ばりに関節をねじ込もうとしたのです。
もちろん、そのあとの私の記憶はありません。