DRIVIN' | mizuochi understanding

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ロックンロールバンドのブログです。

こんにちは。

キンクスベスト10です。

そんなコーナーになっていたのか?

ま、気まぐれにその時の気分でランキングしていますから

その日に何位ですとか言っても

あまりその順位は意味ないかも、、、

とか言いながらもみなさんには

キンクスのナンバー紹介として

楽しんで頂けたら嬉しいです。


今日は第8位 DRIVIN'

この曲はコンセントアルバム 、
『アーサーならびに大英帝国の衰退ならびに滅亡』
の4曲めに入っており、主人公アーサーが軍隊やなんやでフラフラになった後、とりあえず何もかも忘れてドライブに出掛けようと言う内容。

ただ、ドライブと聞けばスピードに乗ってグングン!みたいな曲とは程遠く、疲れ果てた後、車でフラフラと言う、事故しそうなのんびり運転のイメージ。

まず僕はこの曲をはじめて聞いた時、そのメロディの不安定さに面白いと思い、キンクスと言うバンドの印象が大きく広がりました。

ブリティッシュビートバンドやマージービート特有の小気味よいナンバーとはまた違う、クセモノ、ひねくれ感を前面に押し出した、しかしアメリカにはない英国テイストある変態ソング、そんな印象で、キンクスと言うバンドはビートルズやストーンズとはまた違ったクリエイティブなバンドだと認識しました。

聴いた当初はメロディのヘンテコさに惹かれたのですが、後に詩を読んでみると
〜色々なところで戦争なんかやってるけど、どうでもいいじゃん、それよりドライブに行こうよー〜的な内容で、最初はなかなか理解、というか共感出来ませんでした。
しかし僕も年齢を重ねて、よくよく読んでみるとレイディビスという人間の捻くれ度合いが半端ない事と、意外にも表裏のない、ウソのない人物像が浮かび上がり、レイはレイなりの時代に対する切り取り方を一般的な英国人の目線からしたのだと思いました。

僕なんか、いまだにいいカッコして詩を書いてしまったりしますが、レイディビスはコンセントアルバム、ストーリーテラーとして誰からの視線なのかをリアルに描き出しています。

またこの曲は当時、アルバム発売前にシングルカットされていて、当時のシーンの反応をほくそ笑むレイの顔が想像されます。