こんにちは。
勝手にキンクスの第2回目です。
突然始まったこのコーナー、
いつまで続くかはわかりません。
しかしキンクスの持つ中毒性を持ってすれば
書きようによってはかなり続けられます。
ただキンクスはずっと毎日連続で聞き続ける
そんな音楽でもありません。
然るに
適当に書いて、また気が向いたら書く。
そんな感じで進めたいと思います。
『アーサー、もしくは大英帝国の衰退ならびに滅亡』
このアルバム、元はテレビのドラマ用に書かれたものが、最終的にはドラマの話はなくなってしまい、アルバムだけが残ったというシロモノ。
タイトルが如何にもレイディビスらしい。
実はこの物語、レイの姉さんの旦那にアーサーという人がいて、彼ら家族がオーストリアに移住する話。どこまでリアルかは調べられませんでしたが、大筋は事実で、その背景にある英国の情勢をアーサーという労働者階級の一般庶民から見た目線によって描かれたもの。
、、、、、、。
うん、なかなか話として、かなりロックっぽくない。NHKのドキュメンタリーか報道特集か、それにしても話題性の薄いテーマに、逆にレイの思い入れが取れます。
・ヴィクトリア
1曲目、時代背景の説明もいらないタイトル。
19世紀、世界中を植民地化し、産業革命による国の隆盛と経済の安定、ヴィクトリア朝と言われる文化、芸術までもが世界を圧巻する時代に即位した女王。
主人公・アーサーが素晴らしき我が国の女王陛下を讃えた曲で始まります。
資本主義の隆盛は大きな貧富の格差を生み出します。
当時イギリスでもかたや巨万の富を得たブルジョワジーと労働者の格差は大きく拡がり、多くの貧民層からは犯罪など多くの社会問題も生まれました。
曲の中でも歌われている性的な倫理観などが関係した切り裂きジャックの様な事件もこの頃に起こっています。
それでも主人公・アーサーの様な一般庶民の感情はこの歌の様だったのでしょう。
・イエスサー、ノーサー
女王陛下を讃え、国の為に忠誠を誓った青年も軍隊に入れば階級支配に頭打ちされ、夢も希望も崩れ落ち、やがて~ Please let me die Sir. I think this life is affecting my brain (どうか死なせて下さい、アタマがおかしくなっています)という所まで追い詰められてしまいます。
ここでひとつごく私的な見解を。
どの国でも軍隊に入ると上官からの指令は絶対で厳しい訓練によって人間の尊厳は失われてしまいます。それは同じなんですが、この大英帝国の場合、やはり階級と言うモノが大きく、上官・指令側の人間は支配者階級の者が当然着き、労働者階級の者は一兵卒として死のうがどうなろうが捨て鉢の様な扱いを受け、どれだけ頑張ろうが階級を超えて指令側にはなれないという有様だった様です。
しかし、そんな過酷な軍隊でさえ、タイトルにある様に「Yes,sir No,sir」少なくとも日本陸軍ではあり得ない「No」が言えている点。
大日本帝国陸軍においては、上官の命令は天皇(神)からの命令との事で有無を言わせることさえあり得なかった。それは軍人勅諭にも示されています。
戦争という異常事態においても欧州における兵士の扱いは、まだ人間であった。
当時の我が国においてはそうではなかった。
戦争に関する事を調べて行くとき、いつもこの部分の違いを痛感します。
人間が人間でなかった時代。
こんな時代に戻そうとする人たちが力を持って大々的に謳歌する今、異常だと思います。
さて、本題に戻ります。
物語の主人公・アーサーがフラフラになった軍隊。この時代は多くの戦争が引き続き行われ、多くの名もなき兵士が命を落としています。
次の曲はキンクスではあまり歌われていない、かなりストレートな反戦歌です。
レイディビスはこのドラマで何を歌わんやとしたのか。
少なくとも次の曲はストレートに感動する1曲となっています。
それでは今回はこの辺で。
また次回をお楽しみに。
・ヴィクトリア
1曲目、時代背景の説明もいらないタイトル。
19世紀、世界中を植民地化し、産業革命による国の隆盛と経済の安定、ヴィクトリア朝と言われる文化、芸術までもが世界を圧巻する時代に即位した女王。
主人公・アーサーが素晴らしき我が国の女王陛下を讃えた曲で始まります。
資本主義の隆盛は大きな貧富の格差を生み出します。
当時イギリスでもかたや巨万の富を得たブルジョワジーと労働者の格差は大きく拡がり、多くの貧民層からは犯罪など多くの社会問題も生まれました。
曲の中でも歌われている性的な倫理観などが関係した切り裂きジャックの様な事件もこの頃に起こっています。
それでも主人公・アーサーの様な一般庶民の感情はこの歌の様だったのでしょう。
・イエスサー、ノーサー
女王陛下を讃え、国の為に忠誠を誓った青年も軍隊に入れば階級支配に頭打ちされ、夢も希望も崩れ落ち、やがて~ Please let me die Sir. I think this life is affecting my brain (どうか死なせて下さい、アタマがおかしくなっています)という所まで追い詰められてしまいます。
ここでひとつごく私的な見解を。
どの国でも軍隊に入ると上官からの指令は絶対で厳しい訓練によって人間の尊厳は失われてしまいます。それは同じなんですが、この大英帝国の場合、やはり階級と言うモノが大きく、上官・指令側の人間は支配者階級の者が当然着き、労働者階級の者は一兵卒として死のうがどうなろうが捨て鉢の様な扱いを受け、どれだけ頑張ろうが階級を超えて指令側にはなれないという有様だった様です。
しかし、そんな過酷な軍隊でさえ、タイトルにある様に「Yes,sir No,sir」少なくとも日本陸軍ではあり得ない「No」が言えている点。
大日本帝国陸軍においては、上官の命令は天皇(神)からの命令との事で有無を言わせることさえあり得なかった。それは軍人勅諭にも示されています。
戦争という異常事態においても欧州における兵士の扱いは、まだ人間であった。
当時の我が国においてはそうではなかった。
戦争に関する事を調べて行くとき、いつもこの部分の違いを痛感します。
人間が人間でなかった時代。
こんな時代に戻そうとする人たちが力を持って大々的に謳歌する今、異常だと思います。
さて、本題に戻ります。
物語の主人公・アーサーがフラフラになった軍隊。この時代は多くの戦争が引き続き行われ、多くの名もなき兵士が命を落としています。
次の曲はキンクスではあまり歌われていない、かなりストレートな反戦歌です。
レイディビスはこのドラマで何を歌わんやとしたのか。
少なくとも次の曲はストレートに感動する1曲となっています。
それでは今回はこの辺で。
また次回をお楽しみに。