こんにちは。
ようやく手に入れました。
1988年発表、シャックのファーストアルバム「ZILCH」。
ZILCHとは俗語で「ゼロ」の事です。
つまりペイルファウンテンズが解散してゼロからのスタート
マイケルヘッドにとって新しいスタートのアルバムです。
なんと日本版なんでレビューなんかもあって、
いつも洋盤やインディーズ系なんかを買っている僕としては楽しい。
いろいろな情報からは知っていましたが、簡単に出来た再スタートではなかったようです。
まずペイルファウンテンズの解散理由の大きなところはレコード会社との意見相違。
その後、子どもの時から行動を共にしていた親友ベーシスト・クリスマカフィーとの死別。
Shackとして再スタートを一緒に切るつもりだった相棒の死はさぞ堪えた事と想像できます。
そんな中、あえて同じプロデューサーと、ペイルファウンテンズ後半からギターを弾いていた
弟と共に、まさに「ゼロ」からのスタート。ZILCH。
僕はペイルファウンテンズ解散後のアルバムと言う事で、やはりどこかにペイルの面影を探し
それ以降、Shackにはない何かを探して聞いてしまう自分がいました。
でもそれは間違いであることに気付いてしまいます。
バンドマンがひとつの大きな区切りをつけ、別の名前で再び動き出す時
過去の思い出を探す事は、いわば後ろ向きな楽しみ方ではないか?
そのミュージシャン・ソングライターがどうやって一歩前に進んだのか。
過去との決別と新しい試みを見つける事の方が正しいリスナーの姿勢であると。
そうする事によって、更なる後に繋がる、名盤の足跡が理解できるし
ソングライターとしての成長を掴めるのだと思えました。
内容については、まだ3回ほどしか聴いていないので詳しくは書きませんが
今回、強くそんな事を感じました。
マイケルヘッド。
蒼き湖から抜け出し、濡れた身体のまま傷付いた心を抱えて
まだまだ尽きる事のないアイディアの欠片を集めて世に問いかけ出したアルバムです。