こんにちは。
北朝鮮は様子を見るらしいです。
アメリカは賢い選択だと言いました。
両者とも、上から目線。
どちらにしても起こしたらダメですよ、
戦争。
さて、
そう頻繁ではありませんが時間があると本屋に行きます。
慣れた本屋さんも良いのですが、普通の本屋さん、
ショッピングモールにある様な本屋さんも行きます。
大きな本屋さんでは売れ筋の本やお薦めの本、その本屋さんの特集など
ある意味傾向があって面白い。
本屋も商売ですから、主義主張を全面に出したところなんかは少ないですが
(、、、、、なるほどね~。)と良くも悪くも思ったりします。
そんな中で気になる本を見つけると、パラパラ読みだすのですが
あまりに面白くてその場で約1時間、その後3時間、ほぼ一気に読んでしまったのがこの本。
浮浪児1945- 戦争が生んだ子供たち
石井光太著
そのそも「浮浪児」という言葉はご存じですか。
僕の母は散髪に行かずにボサボサ頭をしていると「浮浪児みたいな頭して!」と
言われた記憶があり、漠然と浮浪児については認識を持っていました。
この本は1945年、終戦から焼け野原となった東京を中心になにもかも奪われた子どもたちのレポート。
戦後の悲惨な状況を語る資料は多くありますが、取り残された子ども・浮浪児を扱ったものはあまりなく
僕は表紙を見て早々に読み始めていました。
子どもであれ生きる為には何でもしなければ死んでしまう。
そんな現状にありとあらゆる事、犯罪や人間の尊厳など気にしていられない現状を
当事者の証言と資料から纏められていますが、これが事実だったという事に愕然としてしまいます。
どこに行けば雨風に当たらず暖を取れるか。
どうすれば食べ物を手に入れる事が出来るか。
誰と繋がれば生きて行けるのか。
明日の事なんか考える暇もなく、ただ生きる為に毎日を過ごす子どもたちの姿は当たり前ですが戦争のあまり語られなかった一面です。
自分だったらどうだろうか、自分の子どもだったらどうなっていたか、孫だったら、、、。
また、そんな悲惨な現状の中で助け合う弱い人たち、はみ出し者、社会不適合者。
ある意味、中途半端な中産階級意識が蔓延した昨今、自分には関係がない、関わりたくないと思う方にこそ読んで頂きたい、そんな一冊でした。