昨日、ホリーズのドラマー、ボビーエリオットについて書きました。
ストーンズのチャーリーワッツとは対比のドラマーだと書きましたが
実は二人の共通点にJazzが絡んでいることに気づきました。
フィルインの数とチョイスこそ違いがありますが、ビートの切り方、ハイハットの刻むタイミングはJazzの4ビートが根元にある。
スウィングするドライブ感はまさにJazz。
あくまで僕の個人的な見解ですが。
同じ時代から対比するドラマーを改めて挙げるとすれば
やはりこの人。
キースムーン。
ぶっ壊しだ、奇人だ、発狂だとマスコミが喜ぶ側面ばかりスポットを当てられますが、
同時代、特に1960年代のキースムーンのドラムは他のブリティッシュビートバンドと比べると明らかにハイハットの使い方が違う。
ビートルズのリンゴスターを代表とするハイハットで8ビートを刻むスタイルは皆無に近いくらい使用せず、さほど厚めでもない、つまりトップシンバルでそうするでなく、ミドルからクラッシュシンバルでリズムを刻みつつ、リズム御構い無しのフィルインを入れて来ます。
まさに以降のハードロックにも多大な影響を与えたドラミング。
しかしよくレコードを聴くと、その頃から又後もザ フーの楽曲はメロディックで意外にポップ、さらにコーラスもしっかりやっています。
つまりキースムーンのドラムもボビーエリオットのドラムも、同じ歌モノを際立たせる彼ら独自のドラムアプローチだったのです。
ただ、キースムーンにはJazzの香りはほとんどしない。
ここが決定的な違いではないでしょうか。
あくまでも僕の見解に過ぎないのですが、
そう言った理由からも、僕のバンドにボビーやチャーリーワッツは○ですが、キースムーンの場合は全体のバランスを変えないと難しいかなと思ってしまいます。
ただ、本当にキースムーンみたいな超ド級のドラマーが現れたらまた考えますが、要は歌モノを理解してドカドカ叩くか、そうでないかですね。