昨日はフィールグッズマニアの間でも
評価の低いウィルコ脱退後発表アルバムを
紹介しました。
ひとことで言えば何時も指揮者の指示通り演奏出来る様なバンドではないと言う事。
つまり雰囲気の悪さはノリに繋がっていると言う事でした。
さて、今日はその後のフィールグッズです。
Dr.Feelgood⑥
Be Seeing You & Private Practice
実は僕のブログをずっと読んで頂いている方はお気付きかと思いますが、写真の左にあるアルバムBe Seeing Youは昨年の10月18日に『影響を受けたアルバム』として紹介しました。
2大看板だったウィルコ脱退後わずか4ヶ月で発表されたこのアルバム、新ギタリストのジッピーメイヨが驚く程フィットして小気味よいサウンドに仕上がっています。
最初からウィルソンピケットナンバーでリズム隊もノリが良い、ジッピーのオリジナルも意外にキレが鋭い、さらに8曲目から続くR&Bカバーこそ、このバンドの本領発揮、まさしくフィールグッズらしさではないかと思います。
リアルなブルースバンドにありがちは必要以上のネバリよりも独自のキレを重視して、更にこれはプロデュースのニックロウの力でもあろうかポップさを加味させたサウンドこそ、この先リーが死ぬまで続くバンドの礎になっています。
更に次の年1978年発表がPrivate Practice
余裕か?
僕はそう受け取っています。
前作で自分達の音楽がどうあるべきかを少なからず悟ったのでしょう、このアルバムでは、まさに見つけた方向性をさらに突き進んだ内容となっています。
1曲目からミッキージャップナンバーながらまるで自分達のテーマみたいなダウンアットザドクター。2曲目と合わせてライブでの定番です。3曲目にジッピーのギターならではの味を聞かせたかと思うと次のミルク&アルコールなんかはシングルヒットして、時代の風なんかお構いなしって感じです。
前々作と比べると何が違うか?
何が変わったか?
自分達が好きで始めたバンド活動で思いの外早くに大きな評価を得た為に本来の姿を見失い掛けた後、
新しいメンバーとこれだと言う方向性を見出し、バンドがひとつに纏まったサウンドが出せたと言う点が違います。
振り返ると分かる事でも当時は試行錯誤して誤った判断をしてしまう場合や、最悪バンド自体が解散すると言う事も他では山ほどあります。
僕も何度もバンドメンバーと別れて来ました。時にはまた会えるメンバーもいれば、二度と会えなくなったメンバーもいます。
何が大切か、何を一番に考えなくてはならないか。
その時々、バンドによって違いますので一概に言えませんが
少なくともこの時のフィールグッズは正しい選択ができたのではないかと思います。
またまた長く書いてしまいました。
大好きな2枚のアルバムを1回で紹介するには無理があったかな?
これに懲りず、また続きます。
それでは。