Best Player Keybord11 Little Richard | mizuochi understanding

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ロックンロールバンドのブログです。

こんにちは。

Best Playerのコーナー、キーボードが止まっていました。

他のパートは13番目まで終わっているのに

キーボードは10番まで。

やはり僕が弾けない、一緒に組んだ事がないという理由が大きいでしょう。

正直な所、実感がないから想像の世界なんです、、。

ただ、この人はずっと昔に初めて見た時

「ピアノをあんな弾き方してもええんや、、、、。」という

ひとつの概念を覆してくれたロックンロール創始者のひとりです。


Best Player
Key bord 11 Little Richard



リトルリチャード
1932年生まれでロックの創生期に大活躍した
「ロックンロールの創始者のひとり」と言っていいでしょう。
「トゥッティ・フルッティ」「ロングトールサリー」「ルシール」など
ロックンロールスタンダードをヒットさせた最初の人です。

まず僕がビックリしたのはこの写真にあるように
ピアノを足蹴にして、叩くように弾くという奏法。



この人の、このスタイルを見るまでは
ピアノはお上品な楽器で高貴なイメージがあったので
真面目なクラッシックのイメージしかなかった僕にとってスゴイ衝撃でした。
それまで聞いていたピアノの音がピアノの音に聞こえなかった。
別の楽器とまでは言いませんが、ピアノもロックじゃん!と、思いました。

更には、この人の歌唱法。

まさしく絶叫タイプ。

ワッパブドゥワッパワッペンブ!
なんじゃ、そりゃ!?

喉の強さを全面に出して
感情のままにシャウトしています、叫んでいます。
激情的とも言えます、正気ではないとも思えます。
きっと正気ではなかったのでしょう。

彼は牧師の厳格な家庭に生まれまがらも
同性愛者であったことから家を出され
悪いことも繰り返しながら音楽の道に入ります。
幼少の頃からの憤り、怒りがそのまま音楽スタイルとなり
爆発するような演奏を繰り広げ、一気にスターとなりますが
麻薬中毒者でもあった彼は明日を顧みない
その場を全力で出し切るステージでした。

ロックンロールは怒りの音楽。
ロックは反逆者の音楽。
はみ出し者の叫び。

そんな原点となりうるパワーが彼の演奏にはあります。
まさにスタート時点において、そのスタンスを極めたアーティストだったと思います。

その後は突然すべての悪事とロックンロールそのものも否定して
ゴスペルを歌いながら布教に走ったり、また辞めてロックンロールに戻ったり
またまた布教活動を開始したりと、精神自体もロックンロールしていました。


僕はある日、車を運転していて
ふと目に入った看板に震えた事があります。
それはキリスト教の教会の壁に書かれた

「神はすべての罪をお赦し下さる。」

(俺も赦してくれるんか?)即座にそう思いました。
すごく強いキャッチコピーだと思いました。
リトルリチャードもこれのもっと大きな心の動きがあったのでしょう。


いや、誤解のないよう書いておきますが
人間誰しも過去の過ちは多かれ少なかれあるでしょ?
僕に関しては、その類いですよ。
いや、マジで、、、(笑)!