バンドの思い出、オーディションの話し、3回目最終回です。
そう言えば、この後
レコード会社のオーディションをなかなか受けなくなりました。
トラウマですかね?
バンドの思い出
オーディション 3

オーディションの落選通知を受け
「残念!バンドとしては悪くない。でもメッセージソングならもっとボーカルがんばれ!」
と書かれた手書きのメッセージに落ち込みつつも
電話で確認しようと思い立った僕は
何とか担当者と話せるように考えて
翌日、ようやく担当者と話せました。
昨日の今日なんで、尚更ドキドキしつつ
良い話ししか想像していなかった僕に
「あ、オーデイションの件ですね。 」
少し早口な若い女性の声でした。
「今回、残念でしたね。ま、もう少し頑張って、ね、また応募して下さい!」
あっという間に話を終わらそうとするので
「あ、っちょっと待って下さい。あの、ボーカルはどうなんですかね?」
「、、、、?、、、あ、、何?ボーカル?、、」
「いや、ボーカルガンバレって書いてあったので、、、、。」
「あ、ハイハイ、、、。イヤ、ダメじゃなくてですね、どう言ったらいいかな、」
「いや、率直なご意見を頂けますか、、、。」
「ん~、ま、上手いとか下手とかじゃなくて、個性?なんか誰にもない、、みたいな?」
話しを聞きながら、今一つ参考になるような事がなく
この人、俺らの音、憶えてるのか?と思えて来ました。
「、、、、ですね。あ、そうそう、今回はスゴイアーティストがいましたよ!
詳しくは言えないけど、また応援して下さいね!では、頑張って下さい!」
電話を切って、しばらく考えていました。
電話の担当者は、きっと僕とそう歳も変わらない、新入社員とかアルバイト?
みたいな人だろう、、、。
きっと、山ほど送られてくるテープの山から次々再生して
録音状態の悪いモノや、リズム、音程、その他良くない箇所を見つけては
没にしていく係で、1本のテープを数十秒聞いては捨てて行って
これは!と言うモノや、もしくは上司から
(○○みたいな感じのを探して!)と指示があり
選別しているのだと思いました。
だったら、没の中にもイイバンドがあったりするやん!
何も落ち込む必要ない!
そう思って、自分を奮い立たせ
後日、メンバーに
(なんか、惜しいって。バンドはそんな悪くないけど、CBSはイランらしいわ。)
そんな説明をしたと思います。
自分の傷には触れませんでしたが、通知用紙は見せたと思います。
ただ、その年のCBSソニーオーディションからスゴイのがデビューしました。
尾崎豊でした。