先日、車を走らせていて
カーステレオでストーンズを聞いていたんですが
「悪魔を憐れむ歌」を聞いていて
こんな曲は演奏していて楽しいんだという様な会話をしていました。
なぜ楽しいのか?
コンガとマラカスのパーカッションがサンバのリズムを刻み
裏声の「フーッツフー!」というコーラスが延々と続き
詞の内容とリンクしながら
メンバーが呪術的な祭りの様にトランスしてしまう、、、。
これは、レコーディングしてても、イってしまうでしょう!
Best Player キーボード1
Nicky Hopkins

この「悪魔を憐れむ歌」で流れるようなブギウギピアノを弾いているのが
ニッキーホプキンス。
イギリスのスタジオミュージシャンで
数々のバンドの名盤にクレジットされています。
元々、体調の関係でツアーなどは避けていたようですが
ローリングストーンズをはじめ、ザ・フー、キンクス、
ジェフベックやジョンレノンなど大御所と仕事をしています。

レコーデングでは多少違っていたかも知れませんが
基本的にはリハーサルをしない事で有名で
セッションにおける感覚の非凡さ故に重宝されていたのでしょう。
ストーンズではよく似たプレイに「ギミーシェルター」でのピアノも
同じ様な味わいですが、「ダイスを転がせ」や意外な所で「悲しみアンジー」など
じっくりピアノの音だけを追いかけても楽しめます。
ザ・フーの「ソングイズオーバー」やキンクスの「ヴィレッジグリーン」などでも
間違いなく曲にアクセントを与えています。
そもそもピアノ及びキーボードを「Best Player」に
なぜ採用していなかったか?
それはただ単純に自分のバンドで採用していなかったのが理由です。
1枚目のアルバムではギター、ベース、ドラムの3ピースに
こだわり、多少のパーカッションは入れましたが
将来的には使いたいと思っています。
問題はそんなキーボードプレイヤーが近くにいない事ですが、、、。
しかし、この記事のキッカケとなったストーンズの「悪魔を憐れむ歌」。
ニッキーのピアノがなかったら成立していない、、。というか
存在感が素晴らしい。
ストーンズには結成時のメンバーだったスチュことイアンスチュワートも
ピアノで参加していますが、彼はブルース専門らしく
他のジャンルは弾かないそうです。
彼のピアノもカッコイイですけどね。