My favorite 62 「日本のロック①」 ダウンタウンブギウギバンドの巻 | mizuochi understanding

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ロックンロールバンドのブログです。

こんにちは。

今はメディアも多岐に渡り
インターネットやケーブルテレビなど
まさに多チャンネル時代です。

僕らの子どもの頃は
一家に一台、バカでかい木枠に囲まれた
テレビが多大なる影響力を持って
各家庭に君臨していました。

本日は、そんなテレビからのロックの影響について
触れてみたいと思います。


My Favorite 62

ダウンタウンブギウギバンド




僕が自分の意思で、初めて日本のロックを体感したのは
1974年の10歳の時、このバンドが最初でした。

「ちょっと前なら憶えちゃいるが、、、」で始まる
「港のヨーコヨコハマヨコスカ」。

テレビのゴールデンタイムに
ツナギにサングラス、リーゼントの宇崎竜童が巻き舌で語ります。
バックに流れるサウンドは、なんだか背中がゾクゾクするような
今まで感じた事のない興奮を覚えました。

ずっと小さい頃にエルビスプレスリーのライブを見て楽しかったのと
ほんの少し違います。

何が違うか?

それは初めて体験する「ワル」への憧れです。

人によって差はありますが
多かれ少なかれ「ワル」には魅力があります。
特に男の子には必ずヒーローがいて
当たり前の正義を支持しつつ、ある時期になると
「ワル」と出会って価値観に影響を与えます。

まさしく僕にとってその時期だったのです。

ただ、その衝撃はビジュアルだけでなく
サウンドこそが僕にとっての「ワル」であり衝撃でした。

この後、「ロックンロール」という存在が
本当の意味で僕自身をがんじがらめにするには
多少のタイムロスがありますが、一番最初の衝撃は
ダウンタウンブギウギバンドの「港のヨーコ~」でした。

ただ、後々には解るのですが
実は宇崎竜童という人、本当は「ワル」でもなく
ダウンタウンブギウギバンドは売る為の戦略で「ワル」ぶっていたのです。
元々お金持ちの坊ちゃんらしく、ダウンタウンブギウギバンドのデビュー前は
松崎・ブラック・しげるのマネージャーなんかをしていたそうです。
ただ、これが流行るという感覚は素晴らしく、
本当は皮ジャンでリーゼントのコンセプトだったそうです。
それが出来なかったのは半年前に突っ走っていたキャロルの存在です。



ご存じ、矢沢率いるキャロル。
こちらは永ちゃんの「成り上がり」にあるように
貧乏からの脱出、ジョニーの生い立ちなど
ホンモノ感があり、ダウンタウンの作ったイメージとは違う印象がありました。
(後日、キャロルについては取り上げますが、、。)

キャロルに先走りされた宇崎竜童はツナギを着る事に落ち着いたそうです。

しかしダウンタウンブギウギバンドも
「スモーキンブギ」(こっちが先ですが)
「カッコマンブギ」「港のヨーコ~」で大ブレイクしますが
その後にイメージ戦略を変更してダウンダウンファイティングブギウギバンドなる
やたら長い名前を名乗ったりしますが
宇崎竜童という人は元はといえば業界の裏方から入った方で
立ち回りも見事でした。
作曲家として百恵ちゃんをはじめ数々のヒットを飛ばしたり
役者として映画に出たり、その才能を如何なく発揮されています。

そう言えば奥様の阿木洋子さんは作詞家として有名ですが
「港のヨーコ~」が最初の作詞した作品です。

宇崎さんはダウンタウンのイメージとは違って
真面目で、お酒も飲まず、甘いモノ好きらしいです。

テレビの戦略を鵜呑みにしていた僕らは
「ワル」の概念から覆されてしまいますが
逆にキャロルから感じた「危ない」イメージは間違っていなかったんですね。
そう言えば宇崎さん、サングラスを外すと結構かわいい目をされていて
「この人は不良じゃないな、、。」と思いますね。

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