バンドの思い出 その25 キャンプ1 | mizuochi understanding

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ロックンロールバンドのブログです。

こんにちは。

もう暖かくなって来たので

ヒートテックを片づけようか悩んでいますが

先日、何となくユニクロに入ったら

なんと、The Clash のTシャツが売っていました。

しばらく固まってしまいました。




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バンドの思い出 その25 キャンプ1

この思い出は書き出すと長編になってしまうので
手を付けようかどうしようかと思っていましたが、
あまり長くならない程度にまとめて書く事にします。

僕らのバンドが5人編成の時
確か高3の夏だったと思いますが、
丁度クラブも引退して、残りの夏を満喫している頃の話しです。

8月中頃を過ぎた3日間、僕の部屋でバンドの練習をして
晩飯をみんなで食って、その後再び僕の部屋でバンドの練習をして
夜の10時を過ぎた頃、さすがに音を出すのは忍びないと
ミーティングと称してウダウダ駄弁っていました。

そうなんです。

まず、仰天なのが、今でこそ僕の家は建て替えて
ちょっとした防音室がありますが
この頃は普通の建売住宅。
雨戸を閉めるくらいの事だけで
防音のボの字も対策していない状態で
毎日、毎日、昼夜に爆音を轟かせていたのです。
今考えると、よく村八分にならなかったと驚きですが
近所の方はよく耐えた、というか、非常に迷惑だったと思います。

バンド練習~昼飯~バンド練習~晩飯~バンド練習~ミーティング~夜食~ミーティング

毎日、朝日が昇るのを確認して寝ていました。
ボーカルとサイドギターは僕の部屋に泊まり、ベースとリードギターは近所なので帰ります。
初日、2日目、3日目とミッチリ練習をして3日目のミーティングで朝を迎えた時、
僕らは何気なく散歩へ出掛け、どこで手に入れたかパンを食べていました。

「、、、、。充実した練習やったなぁ、、、。」

「しかし、もう夏も終わりやなぁ、、、。」

「今年、泳いでないなぁ、、、、。」

「!!そや、海行こう!!」

今までのセリフは全部僕が一人で喋ったものです。
みんな徹夜でボーっとなっていて誰も喋りません。
ひたすらどこで手に入れたかわからないパンを食べていました。

「、、、、、ええなぁ、、、、、。」

「、、、、、、どこ?どこの海?」

「キャンプ!よっしゃ、どうせならサバイバルキャンプや!!」

「?」「?」「?」「?」

「今から昼すぎまで寝て、起きたらみんな米2合とカップラーメン4っつくらい持って集合や!」

「でも、金ないで。どうやって行く?」

僕らは本当に金がなかったのです。
結局、ボーカルとリードギターが近所の友人に原付を借りて
ベースは中型バイクを持っていたので、サイドギターを後ろへ乗せて
僕は一人、電車で向かう事になりました。

今はケータイなんかもあるし、どこでどうなろうと連絡も着きますが
当時は何もない。
ましてや僕らは殆ど金もない。
そんな状態で貝塚の二色浜へ、それぞれバラバラで出発しました。


一番に到着したのは、なんと僕でした。

続いて中型バイクRZ400に乗ったベースとサイドギターが日暮れギリギリに到着。

まず、暗くなる前に3人でテントを立てました。

テントですが、今でこそアウトドアやなんや言うて
誰しもがキャンプやバーベキューや気軽に楽しめる時代になっていますが
その頃は、まだ誰も、それこそボーイスカウトと大学の山岳部以外で
キャンプをしている人などはいませんでした。

ただ、何故かウチでは子どもの頃によく家族でキャンプをしていて
昔ながらの黄色いテント地の三角テントがひとつだけあって
飯盒だの一式のキャンプ道具がありました。




※写真はイメージです。
こんな快適なテントではありません。

その頃の二色浜は海と浜辺に松林があるだけで
公園みたいな施設は整っていませんでした。
僕らは砂浜にテントを張り、残りの2人を待ちました。


「おー、スマン、スマン!参るわ~!」
ボーカルたちが到着しました。
もう既にあたりは真っ暗です。

「途中でバイクがパンクしてなぁ、死ぬか思たわ~」

リードギターが隣で笑っています。
「修理して今や、もうシンドイ!」
ボーカルはそれでなくてもジャマくさがりなのに
途中パンクという事故に逢い、本当に疲れていたようです。

「ま、とにかくみんな揃ったんやし、晩飯、晩飯!」

早速役割分担です。

僕は火を起こすのは得意です。
砂浜に石で組んだかまどを作ります。

ボーカルとリードは疲れもあるので
みんなの米洗いと水汲み。

ベースとサイドは燃料になる木の調達。

かまどでは松ぼっくりで火を起こし、小さな木をくべて行きます。

みるみる火は燃えあがり
飯盒で湯を沸かし、米を炊きます。



最初の晩飯は米の飯とカップラーメンです。

なんと、ベースは驚いた事に
カップラーメンでなく、焼きそばUFOを4っつも持って来ました。

「UFOばっかりやん、、、。」

「ほっといてや!好きやねんから!」「ワハハハ、、、!」

そんな笑い声の中、上手く炊けた飯とカップ麺の晩御飯は無事終わりました。

(つづく)

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