バンドの思い出 その18・ドラム卒業~その1 | mizuochi understanding

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ロックンロールバンドのブログです。

こんにちは。

僕が必死にバイトしてドラムを買った事は以前に書きました。

日野元彦さんのセミナーでドラマーとしての限界を知り
ドラムでは到底No1になれない事を悟った僕は考えました。

「フロントマンならやれるぜ!」

幼少から歌が上手いと内輪で褒められたくらいですが
あろうことかヘンな自信は火が付いたらすぐに加速します。
又、それでなくても目立ちたがり屋の僕は椅子に座ったままなんて
だんだん耐えられなくなって、ずっと探していたんです、、、、。

後釜を。




バンドの思い出 その18・ドラム卒業~その1


高校も3年になり、進路や受験やと慌ただしい頃
僕はそれよりも重要なミッションを抱えていました。

そうです、ドラマーを探す事です。

実は1年の時に同じクラスになった巨漢の男がドラムを叩く事を知って
そいつの人となりを吟味し、人間的に一緒にやれるか観察していました。

男は正道館の空手をやっていましたが
ARBのドラマー、キースも空手家だったので問題はなかったです。

男は歴史が好きで日本史を得意としていましたが
ベースも日本史好きでしたから問題はなかったです。

男は絵が描けましたが
僕は漫画が上手かったので問題はなかったです。

男は気の優しい力持ちでしたが
僕も力自慢でしたから問題はなかったです。


ただ、男は
ハードロック好きでした、、、。
パンクは嫌いでした、、。

これには困った、、、、。

それでも、男の叩くドラムは一種異質で、なんと言うか
訛っている?とでも言えばいいのか、ネバリがあるというのか、ある種クセがありました。

正直、日野さんや近所のサウスポードラマーとは違い
洗練されてはいません。

しかしこの妙なドラムは僕はある種バンドの核となると思えたのです。





「こいつを入れる!」

決めたら行動は早いです。
女の子を積極的に口説いた事は殆どないですが
このドラムには散々あの手この手を使って口説きました。

なだめ、すかし、褒め、茶化し、ささやき、、、、。

毎休み時間に、それこそ休む暇なく。

僕らが如何に素晴らしい未来を見つめ
僕らと組む事で素晴らしい未来が待っているかを延々と語りました。

しかし、僕らのやっているジャンルが自分の好みとは違う事で
なかなか乗って来ません。

「いや、いや、お前の言うジャンルも全然入ってるよ!ロックに壁なんかないって!!」

そんな適当な事を口から出まかせにしゃべりまくっています。

まるでナンパした女の子を口説くチャラチャラボーイよりもまくし立てていました。
とにかく、バンドに入れてしまえば何とでもなる。
そんな人さらいのような、人たらしのような僕ですが
本人はまったく罪の意識なんかなく、真剣に、ひたすら口説きました。


だって、しっかりしたドラムを入れない事には
僕はいつまでたっても奥まった所で座る事から解放されません。
フロントに立って歌わなければダメだと思っていました。

「とりあえず、ライブに来いよ!」


チケットの代金をもらったかは忘れましたが
レンタルホールのライブに来てもらう事にしました。

しかし、ライブの日は

なんと、体育祭の日と重なっていたのです、、、、、。


(つづく)