先週の長期予報では今日が雪だったと思います。
なんとか雪は降らないようですが、、、。
それにしても今年の雪は何なんでしょう?
初めて積もった日は喜んで雪だるまを作って
翌朝に驚かそうと扉を開けたところに作ったのですが
慌てて出掛けた細君に蹴飛ばされ
次の雪では誰も気づかない所に不思議なピチョン星人を作って
本当に気づいてもらえなかったので写真を撮って見せました。
何してる事やら。
バンドの思い出 その17・高校の文化祭 ~その2
いつの間にかメンバーが7人以上になっている状態で
2,3回スタジオに入ったのですが
本番前に僕の家で総仕上げをする事になりました。
理由は簡単で、僕の家にはドラムがあって練習ができる。
ただ、それだけ。
狭い6畳プラスα(僕の部屋は6畳の畳と2畳くらいの板の間があった)
で8人、?9人?
ハッキリ覚えていませんが部屋にドラムセットを組んで、
ギターアンプには2本シールドが刺さっていて
ベースアンプ代わりのトレモロ・アンプ(1番最初に購入したアンプ)と
カラオケシステムにボーカルマイクを差し込んで
座っているヤツ数名、立ってるヤツ数名、腕にぶら下がっているサル1匹、
もう、なんだか分からない状況で練習をしました。
いつもは夜遅くまで演奏している部屋ですが
奴らも遠くから来ている関係と夜になると親も戻ってきますから
夕方あたりに適当に切り上げました。
どやどやと連中は駅へ帰って行きました。
なぜか、僕はあんまり乗らないまま本番を迎えます。

さて、当日。
暗くなった視聴覚教室で演奏が始まります。
僕らの前はマイケルシェンカーやレインボーのコピーバンド。
どう聞いてもバンドアンサンブルがかみ合っていないのに
ギターを弾いているヤツはノリノリ、、、。
聞いてる生徒は普段はライブハウスなんか行った事もない連中なんで
あまりの爆音に異常にこわばった表情、、、。
正直、どう反応したら良いか分からない感じです。
少し不安な僕を後目にベースとヤンキーたちはワクワク状態!
中でもベースは一度ライブハウスを経験したせいか
「次、俺らや。どうしよう!?」と言いながら笑っています。
真っ暗に照明を落とした状態でセッティングをします。
「お、どこやどこや!?」「エフェクターボードなんかイランやろ?」
「あれ?音でえへん?」「アー、アー、本日は晴天なり!」
ようやくセッティングも出来上がり
無音の状態から僕がタムを回します。
「ちょちょでちゃくすぃ~さがっすぃ~!!!」
「ヘイタクシー」で始まり、1曲目が終わると異常に盛り上がりました!
ヒューヒュー言う指笛やヤンヤヤンヤの罵声、「かっこええーどー!」などの声援。
教室の客席は、普段は前に座らない悪いヤツを中心に集まったヤンキーの巣窟と
それに混じって、なぜか真面目な生徒やアホなヤツも入り乱れて盛り上がっています。
バンドはベースと僕がそれなりにやっていましたから、少しは聞けたかも知れませんが
それよりも、あの雰囲気!熱気!
まるで集団コレラか催眠術に罹ったみたいな雰囲気の中
僕らのバンドサウンドは呪文のように感染して行きました。
「ほんきぃかううわきぃ~かぁ、ジョンチュウのはラバホレ~バァ♪」
メンバーにはなぜか普段はイキってハミられてるようなヤンキーもいましたが
そいつも精一杯カッコつけて一生懸命歌っていました。
なんだかいい光景でした。
拍手と歓声の中、僕らのステージは最後の1曲を終えると
ボーカルに真っ先にサルが飛びつき
何人かのヤンキー女子がやって来て
ギターやメンバーを取り囲み、キャーキャー、ワーワーと盛り上がり
ベースもその中で終始笑顔でした。
僕?
僕は、
普段喋った事もないような軽音の中肉中背のハゲや
眼鏡くん、真面目なレコードマニアに囲まれ、
「めっちゃドラムうまいやん!!」と「かっこええやん!!」を
それぞれに10回づつ言われ
君たちに言われても何一つ嬉しくないのに
彼らの嬉しそうな顔を見てるとそうも言えず
何とも複雑な心境になりました、、、、。
結局、この文化祭バンドはひと時のお祭、イベントですから
この日で解散となりましたが
味をしめたヤンキーくんたちは続けようと言ってましたが
僕はハッキリ断りました。
だって、どうでもいい男ばっかりに褒められても
良いコトなんか、ないでしょう?(笑)