バンドの思い出 その13・初めてのライブハウス その1 | mizuochi understanding

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ロックンロールバンドのブログです。

こんにちは。

僕がバンドを組んで最初にライブハウスに出た時の話しです。
当時、高校生だった僕がライブハウスに出るという事は
もう、メジャーデビューするみたいな気分でした。
近所のバンド仲間から話しがあり、自分達だけじゃ時間が持たないから
一緒に出ようというというお誘いでした、、、。


バンドの思い出 その13・初めてのライブハウス その1


「だいたい30分くらい。セッティング込みで出てくれへんか?」

唐突なお誘いに耳を疑いました。

(俺らがライブハウスに出演できるんや、、、、。)

そのライブハウスは僕の住んでいる隣町にあり
小さな商店街の2階にありました。
芸大が近い事もありちょっと風変わりな兄ちゃんたちがタムロしていました。
普段は喫茶店で、それまでもウチの親なんかはそんな店が好きで一緒に行ったりしていました。

メンバーには相談ではなく、決定事項として話しました。
嬉し過ぎて、確認する以前に決めてしまいました。
ただ、それを聞いたメンバーはイマイチ理解していなかったのか
例の田んぼライブでの評判に調子に乗っていたのか
とにかく出る事に決まりました。

しかし、この時から悪い癖が始まっていたのです。

(時間が持たないから出てくれって?時間なんかどんだけでも出来るで!)

なんという自信、、、。それも実体のない自信!

レパートリーがこの時は10曲程度でしたが、僕らは殆どオリジナルをやっていたので
増やそうと思えば増やす事は出来たのです。
クオリティーを無視すれば、、、。

しかし、とにかく出る事が決まったら後は練習あるのみ。

レパートリーから30分だとセッティング込みで6から7曲くらいできるかな?
時間を計ってどの曲を演奏するか決めました。
その頃のレパートリーは、今思うと赤面するようなチョイスで
僕らのオリジナルはフォークソングみたいな曲と、アナーキー、キャロル、横浜銀蠅のカバー。
オリジナルを除いたらそれこそヤンキーが好むような感じです。

メンバーは5人。
スタンディングボーカル、ギター×2、ベース、ドラム。
ストーンズなんかをカバーするのはもっと先です。
とにかく、高校生の僕らは楽器で音を出すという事がすごく楽しくて
カバーしている曲もこの時はカッコいいと思っていたのです。

「おい、衣装どうする?」

出ました!
カッコから入る癖!!
もう、僕の頭の中はカッコよく演奏する自分たちのステージが浮かんでいます。
練習もシッカリしていないのに!!!

なめてるでしょ?

そうなんです。
みなさん、ずっと読んで頂いた方は解ると思いますが
僕は自分でも反省しています。

そんな僕らがその時決めた衣装は、みんなそれぞれがカッコいいと思う服にしよう!
でした。
ボーカルはクリーム色のコットンジャケットに白いTシャツ。
ベースは紫のシャツに黒いパンツ。
リズムギターは黒いジャケットにジーンズ。
僕は黒いジーンズと白いビッグシャツにネクタイ。

リードギターは、なんと白いスーツに空色の解禁シャツを着て襟を出し
ブラウンのグラデーション・サングラスをして来ました!!

「どこで買うてきたん?」

「イズミヤ。」

リードギターは自慢気に答えました。

確実にお笑いに出てくるヤクザやん、、、、。






(つづく)