創立100周年記念《アクティブ学園史》その123 | 松尾欣治のブログ

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ここまできて、もうお気づきと思いますが、漱石の『三四郎』で、大久保百人町に住んでいた野々宮宗八(寺田寅彦)に、

「ラスキンを読みましたか?」

と問われて、三四郎は狼狽。読んでないことにしたでしょう?

あれは、実は、読んでいるんです。

では、なぜ狼狽したか?

ラスキンにはスキャンダルがあるからです。

このスキャンダルの展開は、基本線となって、

ラスキン➡プルースト➡サルトル➡三島由紀夫へ

と受け継がれたテーマなんです。

    三島由紀夫『金閣寺』
        ⬆
   三島由紀夫『仮面の告白』
        ⬆
     サルトル『嘔吐』
        ⬆
 プルースト『失われた時を求めて』
        ⬆
   ラスキン『胡麻と百合』

こうなっていて、三四郎は、まぁ、狼狽したんですね。

ヤバっ!

まるで詳しい分野ではないので、そんな感じがする…ということですが、…。