日の出町がドローン物流革命の最前線に躍り出るチャンス。
ぼくは山間部に住んでいるため、自動車が生活に不可欠。しかし高齢化すると免許返納の日を迎える。
さて、どうする?
生活協同組合に加入して、ぼくたちの存在が見落とされ、忘れられないように、先回りして顧客になっておこう。
これは実話である。少子高齢化に加えて過疎化の問題がある。今回のドローンによる配送の実証実験は、5年後の未来の生活の先取り。
追体験ではない。5年後の未来の生活体験を先取りして実感、その可能性とまだ克服されなければならない問題の発見と解決策を模索、提案するチャンスである。
ドローンを担当するのはANA、販売はセブンイレブンがそれぞれ担当。スタッフと意見交換も少しできた。
初日、近所の夫婦がコンビニ弁当を注文、ドローンは肝要の里に降り立った。残念ながら、その場に居合わせなかったので、様子は、これからのヒアリングとなる。
注文した夫婦のお隣りでは、
「おや、音がする。なんだろう?」
注文したコンビニ弁当がドローンによってお昼に到着したのだった。ぼくも注文したがドローンがメンテナンスに入り、キャンセル。
ここで重要なのは、注文した側の年齢である。70代なのだ。高齢化に備えることが将来の死活問題になること、その問題に一番敏感な世代相。
そもそも高齢者はハイテク技術が苦手。上からの物流革命は、
「では、ハイテクの教育を無料で実施して利用可能なお客を増やそう。コンピュータは高齢化対策の基礎でもあるから、このサービスは地域社会に貢献、喜ばれるだろう。」
はたして、そうなるだろうか?
下からの物流革命では、そうは単純にはならない。
教育の対象になることが、まず気に入らない。このことは時代の推移に遅れをとった。つまり、時代の流れに取り残された高齢者たちに自分はカウントされているのだ、という思いを強くするからだ。
こどもなら、学習拒否である。
問題は複雑微妙なのである。上からの物流革命には対応する下からの物流革命により、こうした微妙な問題を視野に入れ、解決策を模索検討する必要があるのだ。
こどもたちの学習拒否と高齢者たちの学習拒否。こうした微妙な問題は上からの物流革命からは見えない。下から当事者である高齢者自身が、こうした問題に下から照明を当てることができなければならないのである。
そんな能力を高齢者に期待できるだろうか?
ぼく自身がその高齢者、当事者であるから、その期待に応えればいいわけである。応えられるか?
ここには挑戦があり、挑戦こそが若さを保つ最良の打開策なのだ、実践なのだ!
(続く)