今日大阪エディオンアリーナで行われた
IBF世界バンタム級タイトルマッチ
CPエマヌエル・ロドリゲス対西田凌佑
の対戦!ロドリゲスは、かつてバンタム級の
4団体統一王者になったモンスター井上尚弥に
敗戦した当時のIBFCPでまた返り咲いた
プエルトリコ出身のテクニシャンで
サウスポーのボクサーファイター
西田凌佑も本来右利き腕を活かす戦術で
サウスポースタイルに矯正して勝ち続け
てきた今回プロ9戦目で世界挑戦のチャンスを得た
中々のクワセモノの本来は、利き腕から
の強くリーチのあるジャブで試合を
コントロールするミドルレンジで試合を
作るボクサーだ。しかし試合は、3千メートルの
高地トレーニングを積んだロドリゲスが
しかけるもサウスポー同士、足の位置や
ステップしても足が絡み邪魔になり
侵入をしにくくする西田のロドリゲス対策の
足の位置、置き方、足運びでロドリゲスのやりたい形を
作らせない絶妙なステップから利き腕の
強い右ジャブで試合の主導権を渡さない
ロドリゲスもジャブは、中々速いが
ガードを固めしっかり防ぐ西田は、狙い
どうりロドリゲスのボディーに左、右と丹念にパンチを集める周到にロドリゲスがボディーに気を取られたら
上にパンチを連打する。カウンターで入る左ストレートもあった。
1Rから3Rまで10ー9で西田がポイント有利な展開で4Rついに左ボディーブローが正にみぞおちに突き刺さり
チャンピオンのロドリゲスが苦悶の表情で膝をついてダウン!残り1分もしかした仕留めるかも?という流れで4Rが終わる
10-8大きくポイントを奪った西田。5Rからは、ポイントリードを許したロドリゲスがチャンピオンの意地と根性で
距離を被弾覚悟で突っ込んでクロスレンジで左右のパンチの回転を上げて連打してきた。西田も勇気あるファイトを選択した
こちらも被弾覚悟で打ち合いに応じた。しかし西田は、ダメージを引きずるロドリゲスのボディーへのパンチを散らして
打ち続けるのをやめない上下の攻撃の手を緩めなかった。8Rを迎えたころには、ロドリゲスも必死だが両足のバランス
が崩れ始めた。少し前にかろうじてステップの足を出すが打ち合いで両足がそろい強い腰の入ったパンチが出なくなり始めた。
いわゆる手打ちのパンチだから覚悟と戦略でこのタイトルマッチに挑んだ西田は、後半観客の西田コールが上がる中終始冷静
だった。確かに打ち合いに付き合ったから顔は、多少腫れていたが頭と心は、冷静で熱いままだった。プロ9戦目と感じない
内容で試合運びをした。後半は、ロドリゲスのパンチももはや手打ちで恐怖は、ないクレバーに打ち合いながらボディーブロー
残り10秒の拍子木が鳴ると距離も上手くとることクリンチ気味に対を入れ替えたり時計は、見えている感じの試合ぶり。
KO勝利では、なかったが1度ダウンを奪い観客を沸かせる打ち合いでの勝利は、大きい結果だった。3-0の完封勝利の
判定で新IBFバンタム級王者になりベルトを巻いた。
これでバンタム級は、日本人王者が3人となった。WBAのCP井上琢磨!兄同様にバンタム級4団体統一王者を狙うと宣言
している。WBCは、3階級制覇の中谷潤人、フレーム的に恵まれた体格なだけに3階級制覇にかなりキツイ減量をしてきたで
あろう中谷潤人、長いリーチに強烈なパンチとアメリカ本場で修行と鍛錬を重ねた中谷がアチキ的には、本人の野望しだいだが
4団体統一戦線のNO.1の大本命だと思う。5/6WBOバンタム級王者ジェーソン・モロニーに挑戦するのが元K-1王者の
武居由樹だ。武居が王者となればバンタム級王者は、日本人選手が4団体を保持することになる。4団体統一トーナメント
なんて大きな興行も話が出てきそうだ。
過去、ライトフライ級で17年5月20日に、IBF王者に八重樫東、WBAに田口良一、WBOに田中恒成、WBCに拳四朗
と4団体王者が全て日本人選手だった記録がある。翌21日に八重樫がIBF王者から陥落した。
5/6は、井上琢磨もWBA王座の防衛戦を兄の井上尚弥のスーパーバンタム級4団体統一王者としてネリとの防衛戦のメインの
前に試合が組まれている。WBOバンタム級王者に挑戦する武居もメインの前の世界戦だ。東京ドームというタイソンVSダグラス
戦以来の興行で日本人ボクサーは、初である。さすがモンスター井上尚弥だ。ネリがリミットオーバーやドーピングで
試合にならなかった時の代わりの挑戦者も用意されている。こちらも中々の強敵らしい。ネリは、狂犬のようなボクサーファイターだから
打ち合いにくるだろう。しかし井上尚弥のモンスターなのは、強打とデフェンス技術やスタミナだけだねない。
まさしく達人のごとく見切りもうそのパンチは、見たヨ!とよけて当てさせないでいなし人間の急所めがけてモンスターと
呼ばれる強烈なブローをお見舞いするところだ。ネリもまぁリミットオーバーで過去試合して当時のチャンピオン山中を
2度ダウンさせたりドーピング疑惑で試合ができなくなる問題児で戦績も22戦21勝1敗回転力のある連打は、怖いが
井上尚弥の存在は、もはや通常の人間の住むレベルでない気がしている。早く見切りチャンスとみるや1Rで終わりなんてKO劇
もありえる。なんにせよ3R~5Rで決着する気がしている。タイソンVSダグラス戦のような見る機会が少ないスマッシュなどのパンチが当たり大番狂わせは、ないだろう。
井上琢磨は、相手は、日本人選手だが1位のTOPコンテンダーだ厳しい試合になるだろう。石田匠も井岡ジムの期待の星の選手だ。
防衛戦成功がなければ4団体統一もビッグマウスで終わってしまう。井上琢磨VS石田匠、どちらが王者でリングを降りても
しばらくバンタム級王者は、日本人選手が占めることになる。