王者比嘉大吾のプロデビューからの15連続KOの日本記録タイがかかった試合。
同じ沖縄出身の当時ウェルター級王座(現WBCスーパーフライ)についた剛腕・浜田剛史(帝拳)の記録に並ぶ
試合だった。1R開始直後まずジャブで先手を打つアグレッシブなファイトを見せる。
モイセスのパンチを多少もらおうが気に留めないで身長差がありチャレンジャーより
小さい比嘉のパンチ右のショートストレートのも独特な角度がつきパンチは効いていた。
1R中盤右ストレートでダメージを与えてそのままコーナーに追い詰めると左のリバーブロー
ガードの上だがこれも効いていた。下がる両手を無視して左アッパーを打ち込み
渾身の右ストレートボディーをストマックに打ち込むとモイセスは背中を向けて倒れた。
10カウントで立ち上がろうとするが動きものろくマウスピースも吐き出したまま
なにが起こっているのか正確には、理解できていなかったのでは、レフリーは両手を
クロスのかざして試合を止めた。これで比嘉は日本タイ記録に並んだ。次戦からは
自分だけの記録更新がかかってくる。ダメージを抜きながらでは、あるが減量も
苦しい、割と短期間での防衛戦が決まるかもしれない。カンムリワシの師匠の曲で入場し
沖縄出身王者は、なぜか今まで凱旋試合を勝てていなかった。この歴史にも終止符を
うった。見事なTKO勝利だった。比嘉はパンチ力があるんだろう。V13を超えて見せてほしいものだ。