8月最後の日曜日は茨城県に現れた積乱雲がそのあまりに見事な姿に「ラピュタ雲」と呼ばれてネット上の話題になっていました。

私はその「ラピュタ雲」が現れていた時間帯は気象予報士試験が終わった後東京都内を移動中で、ビルの間からチラリチラリとその姿が見えていましたが、写真撮影はできませんでした。でも日曜の午後だったこともあり、多くの写真がネット上にアップされていました。

 

毎日のように雲の写真をツイートしている雲研究者の荒木健太郎さんも見事な写真をアップしてくださいました。

 

最近出版された絵本の表紙そのまんまみたいな見事な姿です。

 

夕方には「天割れ」も見られました。

 

前回「その1」に書いたような積乱雲が落とす影を近くで見るとまさにこういう光景になります。

 

この時の様子を宇宙からも見てみましょう。

いつものように、情報通信研究機構のひまわり8号リアルタイムWebから17:10の画像をいただきました。

 

茨城県と福島県の県境あたりに写っているのが「ラピュタ雲」のようです。

荒木さんの写真を見てわかるとおり、積乱雲の中の上昇気流が勢い余って圏界面を突き抜けて成層圏まで入り込んでいる様子が衛星画像からもわかります。

それと、「天割れ」の写真に写っている積乱雲は「ラピュタ雲」とは別の、栃木県あたりにある雲みたいです。

 

日本海側は秋雨前線があって雲のお祭り状態です。この前線の中にできる積乱雲が昨日あたりからいろいろ悪さをしているみたいです。

突然の大雨とは言いますが、雨雲レーダーのWebサイトを見たり、豪雨を監視用のスマホアプリなどを使えば、事前に危険を察知することができるのでお薦めです。