たまには、ちゃんとブログらしいものも書いてみようかな、と思いました。
なので、長文で難解?です、すいません。
多分、結論めいたものも出ない位に意味のない話になると思うので、時間が余ってしょうがない方以外は読まない方が良いかもしれません。
。。。まぁ、読んでもらった方が、書いた努力も報われるというものなのですが。
本文は書きながら推敲し、足したり引いたり、変えてみたり。
色々やりながら書き綴っている「脳内メモの大公開」です。
矛盾が含まれる可能性も高く、読みづらいかと思います。失礼致します。
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ここのところ、続けざまに「ライブハウスの閉店」に関する告知がありました。
割と頻繁に出させて頂いていた、お世話になってきたハコ。
たまーに、でしたが出演もさせていただき、2024の春先からのライブ予定などに組み込もうとしていて、実際ブッカーの方ともそんなお話がちょっと動き初めていたハコ。
板を踏むことはなかったものの、大阪では伝統ある有名なハコ。
それぞれに思い出も思い入れもある場所。
うち一つは完全に閉店、ではなく経営権の移管、ということみたいですが。。。
Rock Band、特にOZZIKI OSBOURNEの様な、Theatricalなバンドをやっていると、出演するハコには、ある程度の大きさや設備などが必要に感じられるのです。
アコースティックデュオとかでやる場合とは、会場の選び方から全く異なってきます。
例えば、立ち位置がお客様と同じ高さ、というのは正直辛くて、ある程度高さの差が欲しかったり、大きめの音も出すのでそれに見合うPA(ステージの両脇にあるあのスピーカーとかのことです、わかりやすく言えば)も必要です。
そんなに特殊なものでなくても良いから、ある程度の照明効果が出せる設備。
そして(これは近年OZZIKI OSBOURNEでは特にそうなのだけれど)暗転幕、というか、緞帳。
そして、ステージングをお客様に楽しんでいただくためには、「それなりの広さ」も大事です。
メンバーが横一列に縮こまって並んで、大きなアクションも出来ない状態であったりすると、やはり「ちょっと。。。」となってしまいます。
もちろん、上記の要件が揃ってないお店でも、いつも素晴らしいライブは展開されているのです。
単純に現在、OZZIKI OSBOURNEで考えると、「我々の良いところ、らしさ」が表現しづらいところでのライブは演者にとってもお客様にとっても不満足なものになりかねない、ということです。
今回閉店などの告知が出たライブハウスはどれも、我々の理想とする条件を満たしていたハコでした。
つまり、OZZIKI OSBOURNEとしては「出たい、出れるハコが減った」ということになります。
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一方で、小規模のライブハウス、ライブバーは本当に沢山開業されています。
(閉店のお話ももちろんあるのですが)
そしてそれぞれのお店が努力されて、毎週末であったり下手すれば毎日の様にライブイベントを開催されています。そんな積み重ねで、音楽のNeedsが草の根的に広がり、根を張理、育つことはとても良いことだと思っています。
そういう会場でのイベントでは、基本的に『出演者=お客様=観覧者』という図式で成り立っていることが殆どです。割合にしたらきっと、純粋に「見に来た/聞きに来た」お客様と出演者の対比は1:8〜1:4くらいではないかと思います(実感として)。
そう、この手のイベントの場合、会場に集まる方々は「ライブをやりたい」人です。
逆に言えば、「出演できるから」その会場に来場されている。
この形の代表的なものが「オープンマイク」「飛び入りライブ」なわけです。
小規模のお店でオープンマイクイベントが多いのは、きっとこれです。
出演希望者=お客様が集めやすいのです。
では、アコースティック系などではなく、Rock Bandでライブをやりたい場合には、どうでしょうか?
「やりたい人が集まってイベントが成立する」という形でRock Eventをやる、この代表的な形が「セッション会」なのかなぁ、と思います。事前に曲/ネタを打ち合わせしておいて、メンバーを決めて「その日限りの」ライブを一曲だけ、もしくは数曲やる。
ハコはRock Bandが演奏できるくらいの広さと設備があればなんとか開催可能です。
通常のブッキングと同じ環境に、比較的簡単に出演できてしまう。チケットノルマとかもないですから、安心ですよね。
通常の「バンドブッキング」「イベントでのホールレンタル」なら、会場費用が出演者にノルマとして発生することがほとんどなので出演者はチケットを必死で売らねばならず、売った分だけお客様は入場されますから、『出演者≦お客様=観覧者』となる、はずですね。(ならないならとても問題ですが)
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。。。あれ?僕が子供(というか学生)の頃、ライブハウスって「見にいく」場所だったよね。
今は敷居も低くなってそれはそれで良いことなんだけれど、今、ライブハウスに純粋にc「見にくる」人って、どのくらいいるんだろう?
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例えば、外国の有名Musicianの来日公演。
これを見に行く人は本当に沢山いて、例えば近いところでの例を挙げると、2月に東京ドームで4日間連続公演をやるTaylor Swift。1公演で55,000人収容、ということだから、4日間だと延べ人数で(売り切れていれば)5.5 x 4 =22万人の動員となるわけです。
もちろんそのうちの、例えば半分くらいがMusicianだったとして、11万人は「非Musician」、つまり「見る側のみ」の方達です。生のライブを見たい、という人は、潜在的にはその位の数がいらっしゃることになります。(実際にはジャンルや好みも多岐に渡るので、もっともっと、見る側のみの音楽ファンはいらっしゃるでしょう)
もちろん、我々のやっていることとTaylor Swiftのやっていることを同次元で語ってはいけないです。
しかし、Taylor Swiftの一公演で動く55,000人に対して、我々の一公演では一体、「見る人」をどれだけ動員できているでしょうか。
いやその前に、我々は「見る人」を意識したステージを、ちゃんとやれているのでしょうか。
音楽をやるバンド/グループ/ソロなのだから、音楽を演奏することは「できて当たり前」です。
この「当たり前」がまた問題で、音程が合っているとかリズムが揺れないとかではなく、オリジナルなら作品の魅力とかももちろんだし、カバー/コピーなら再現度やRespect具合、あるいは付与される個性など。
そんな「当たり前」が出来ていて、でもそれができていたらお客さんが来るか、と言えば決してそうではなく、広告/宣伝は大切です。自分の演奏力だけでお客さんが来る人なんて、殆どいないです。
でも宣伝広告って、例えばblog書いたり(あ、僕だ)SNSで情報拡散したりYouTubeにあげてみたり、メール送ったりして、下手すりゃハガキまで出したりしてもなかなか集客には結びつかない。やらないよりはやったほうがいいとも思うけれども、(これは個人的な感覚なので正しいかどうかはわからないのですが、)あまりに頻繁な宣伝や個人的なメールは逆効果だとも感じます。
で、そんな苦労しながらもご来場いただけたお客様に「次にまた来てもらう」ためにはどうしたら良いか、というと、これはもう現場で良いものをご覧いただくこと、これは第一ですよね。
そして、「次も来たい」と思って頂けるような仕掛け、仕込みを練ること。
まぁそれがちゃんとやりきれてないから僕達もとっても苦労している訳なんですが。
そして、これがとても大切だと思うのですが、
「お客さんが全員Musician、ってのはダメ」
ってことです。
そりゃお友達付き合いもあるので、割合が多くなるのは仕方ないと思うのですが、「普通の音楽ファン」にアピールできるものを持つこと、そういう人たちに向けた発信力を磨くこと、それを意識しないと結局「ステージの上と下で入れ替わるだけのライブ」を延々と続けてしまうのではないかな、と思うのです。
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で、「一体何の話だったのだろう」てな展開になっております当ブログ。
何が書きたいのか、と言えば、
「見せることの出来るライブをもっとちゃんとやろう」
(商品になる、商品として成立しているライブをやろう)
ということなのです。
(そして、商品の『売り』は、決して音楽的に優れている、というところだけではない、と僕は思っています)
中規模の、良いハコがどんどん閉店していく。
お仲間だけで回していくのは、もう随分と昔から限界に来ている。
なら、コンテンツを一般化して、広く世の中に価値を問えるものにしないといけない。
「誰でも楽しめる、誰でも入っていける」ものにして、非Musicianを呼べる/集めることができるイベントにする。
お友達との宴会ライブも否定しない。
セッションも、ガンガンやって良いと思う。
でも、一般のお客様、言い換えれば、普段ライブハウスなんて行かない人たちに、「お?おもろいことやってるやん?」って思って貰える、そんな出し物をもっとちゃんとやりませんか?
そういう人たちに見て、聞いて貰える仕組みは、作れませんか?
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そのためには、でも、どうすれば良いのだろう?
ライブハウスって、基本的に閉鎖空間で、外から「何をやっているか」見えにくい環境。
それ故に、知った人しか入って来にくい。
それ(そこでやっていること)を、どうやったら、世の中に発信できるのか。
「お茶の間」(ほぼ死語だけれど)でも見て取れるような、そんな世界にするにはどうすれば良いのか。
ところで、2024年、21世紀になっての「お茶の間」に代わる世界って、いったいなんなんだろう?
誰でも、気軽に、アクセスできる場所。
個人的過ぎず(携帯とかパソコンとかは個人の世界であって、「お茶の間」じゃない)、誰もが簡単に見ることができて、共有/共感もしやすい場所。
一昔前ならそれこそお茶の間にはテレビがあって、家族が集まってそこでいろんな番組を見て、家族であーだこーだ言っている、そんな空間があったのですが、現代では各自がそれぞれに端末を持って、自分の見たいものだけを一人で見る、なんてのが主流です。「自分の興味あるもの」を見るので、「たまたま誰かが見ているものを一緒に見る」機会もグンと減りました。
そうか、必要なのは「きっかけ」作り、なのかもしれない。
それがお茶の間であれ、街頭であれ、教室であれ、会社の休憩室であれ。
ふと見かけたものが面白そうなら、見てみようかという気になる。
本でもCDでも、ジャケットで手に取るなんてことは良くあるし。
(しかしながら、あぁ、残念なことに、本もCDも店頭で手に取って買うってことができなくなりつつある。。。)
では、そのきっかけをどう仕込むか、になる。どこに、どの様に仕込むのか。
どうやらここが、一つ目のポイントなのではないかと思えて来ました。
広くアイデアを募集したいと思っています。一緒に考えましょう。
なんでまたこんなことを考えているのか、と言えば、やはり「音楽ライブの認知を高め、必要性を上げる」ということをしたいからです。
現状のライブハウスシーンは利用者の高齢化(いや、まじでこれは笑っていられない問題です)、そして利用者のニーズに合わせざるを得ない状況から、良くないLoopに入り込んでしまっていると思います。
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