↑前回は親に嫌われないようにしなきゃと気を遣う事が習慣になると外で他者にも嫌われないようにしなきゃとビクビクしてしまう、という話をしました。

さて、そうやって育った子供が大人になって社会に出て、結婚して、子供を持った場合どうなるでしょうか?

その人は「自分という概念(パーソナリティ)」がありません。

常に嫌われないようにしなきゃと不安でビクビクしてしまい結果的に社会に出てからは「本当の自分」を無視して優柔不断で相手に合わせる行動ばかりします。

本当の自分がわからないという事は自分の能力もわかっていないので、出来ない事でも「やります」と返事をしてしまうし、果たせない約束もしてしまいます。

「NO」とは言えなくなり、無意識のうちにどんどん自分を追い詰めてしまいます。


そんな精神疲弊した状態の人が恋人や結婚、子供等家庭を持つ事が出来ました。

安らぎを得るために、嫌われないために、愛を貰うために相手に尽くします。

自分を無視して尽くします。

でも社会とは違って少し安らごうとします。

すると今まで反抗期等経験できず、人付き合いを学べなかった未熟な自分が出てきます。

弱い自分を強く見せる為に「この人を思い通りにしたい」という承認欲求が出てきます。

するとどうでしょうか?

「俺の言う事を聞け」「私の事を察して」「あれはダメ」「これはダメ」「みんなの為にこうしてやってやってるのに」「みんなは何もしてくれない」と、家庭を自分の思い通りにしようと全てを束縛をし、不平不満をグチグチと言う様になってしまいます。


そして恐ろしい事が起こります。

子供に対して「空っぽな自分」の承認欲求を満たす為に「子供の為」と言いつつ「あれはダメこれはダメ、こうしなさいああしなさい、あなたの為にやってやった、あなたは私の為にこうしなきゃいけない……」と過去に自分が親から受けて来た事をそっくりそのまま子供にしてしまうのです。

よくこうした事を「あなた親にソックリね」とか「遺伝してる」とか言いますが、実際の所は遺伝ではなく単なる悪循環なのです。

他にも「ウチの子は凄い立派」と子供でマウントを取る親も「子供を利用して承認欲求を満たそうとしてるだけ」なのです。

自分の為に子供に英才教育を施すのです。

そして自分の価値観と違う事や自分の意に反する事があれば「ダメ!」と否定します。

そしてその子供は「嫌われないようにしなきゃ」とビクビクしてしまうのです。

その親は、平たく言えば「外面がよくて内面が悪い人」なのです。

自分が空っぽで土台が弱いので嫌われないように行動しますが、家庭内や社会等で下の人間を支配しようとする人間です。

そして弱い自分を隠す為にわざわざ敵を作って攻撃します。

また、似た者同士で集まりたがります。

似た者同士だと支配しやすいからです。

自分を認めてくれるからです。

こうして悪循環は親子だけでなく他者にも影響を及ぼし繋がります。

有名人で言えば「やしきたかじん」がまさにそんな人生でした。

親から否定されて育ち、愛を知らなかったたかじんさん、最後の最後で愛を知る事が出来た人です。

気になる人は彼について調べてみてください。


現代ではネットの普及により家庭を持つ人も持たない人もインターネットで繋がる時代になりました。

上記の承認欲求を満たそうとする人も当然インターネットを使います。

「あれはダメこれはダメ」「あれはクソこれはクソ」と言って他人を攻撃する人達…よくTwitter等で見かける人です。

「女はクソ」という男は「女が支配出来ずに怖いから」で、「男はクソ」という女は「男が思い通りにならないから否定する」といった感じで心の奥底で自分の弱さを隠した結果の強がりなのです。

弱いので他人の言動にも敏感で、ちょっとした事で「この人は私を嫌った」とか「攻撃してきた」と自分が被害者になったと妄想してしまうのです。

別にあなたを否定した訳でも無いのに……。


これは日本の国民性なので、よく海外から「日本人は2面生があって怖い」、「本心で意見を言えない」と言われるのです。



ここまで人付き合いが苦手な人はどんな人かを書きましたが、どれ程恐ろしい事なのかわかったと思います。


「自分を改善する必要がある」と思う人もいると思います。 

どうすれば良いのか…。


まずは「自分に悪影響を及ぼす人と離れる」事です。

最初に「悪親教育の悪循環」と書きました。

そして「似た者同士で集まりたがる」とも書きました。

そういった悪循環の関係から離れるということです。

そんな悪い人達に認められなくていいのです。

なぜならその人達は「あなたを支配しているだけ」なのです。

また、人間の脳には「ミラーニューロン」という他人の感情が自分にも伝染る機能があります。

悪循環な環境はミラーニューロンのせいで消えないので自らの意思で抜け出すしか方法がありません。

 

そして抜け出した後は「土台がしっかりしてる人」と付き合いましょう。

つまりポジティブな環境を作り出せる人と付き合うのです。

いきなりそう言われても困るよ、という方も多いと思いますが周囲に元気で、笑顔で前向きな人はいませんか?

その人達は愛を知っています。

愛を知ってる人であるがゆえ、あなたが生きてる事も喜びですし、嬉しく思っています。

小生もこの記事を読んでくれてる人がいる事が嬉しいです。

もし、周囲にポジティブな人がいないならば小生や他の人の記事、SNS等へコメントしてみてはいかがでしょうか?

きっと助けになるはずです。

小生のポジティブな人付き合いは「アメリカ人の友達との出会い」という事ですが、彼女達はとても助けになっています。

いつも元気で笑顔で、常に幸せな気持ちが溢れています。

ミラーニューロンを良い方向に使って、どんどん楽しい気持ち、幸せな気持ちを作り出せるコミュニティを広げられるようにしてみてください。


小生は「人を笑わせる」ということをしています。

まだ土台が作れてない自分が「人を幸せにする」事をすると自分も他人も偽る事になるので、「人を笑わせる」程度で良いのです。

少しずつ1歩ずつ歩いてポジティブな方向進むようにしていっています。

「歩」という字は「少し止まる」という事なのです。

「休」という字は「人が木になる」という事なのです。

一日の数時間に1回程は止まって、木のようにゆっくり深呼吸してみてはいかがでしょうか?


長くなりましたし、変な文章が続きましたが、まずは新しい一歩を踏み出してみてください。

その一歩は月面の一歩より大きな偉大なる一歩です。


なにか困った事がありましたら気軽にご相談ください。

お待ちしております。