手術までの間、これまでにないほどの不眠が続きました。

うなされたり、自分の唾液で溺れかけて目覚めたり

とにかく毎日苦しい日々でした。

 

どんなに明るく過ごそうと思っても

テレビで、がん保険のCMを目にしたり

ふとしたことで涙がこみあげてくる。

 

知り合いに手術のことを話すと

「早く見つかってよかったね!」と言われ

いいわけないだろ!浸潤してるかもしれないのに!

と思ってしまうほど、心はケバケバに逆立ち

体は元気なのだけど、精神は相当荒れていました。

 

そんななか迎えた

2022年3月15日 入院の日。

 

彼氏が病院まで付き添ってくれるというので

一緒にランチをして病院へ。

 

それまでは大丈夫だったのに

病院の目の前に来たら、足が止まってしまいました。

初めての入院、手術。やっぱり怖いです。

思い出してもまだ新鮮に泣けるくらい。

 

彼氏が心配して

「少しお散歩しようか」と言ってくれて

病院の周辺を少し歩いて落ち着きました。

 

彼氏とは受付で別れて 13:00に院内へ。

 

問診と

パルスオキシメーターでの計測。

 

この時初めてパルスオキシメーターを見て

看護師さんに「指を入れてください」と言われ

指先に針をさして血を出すやつかと思ってしまい

指を入れるのに躊躇して「痛いですか?」と聞いたら

「痛くないですよ」と笑われました泣き笑い

とにかく病院は説明が少なすぎて

あらゆることに

「痛いことされる?」疑心暗鬼になります。笑

 

そして会計で限度額適用認定証を提出

保証金として70000円を前払い。

差額があれば退院時に過不足を清算となります。

そしてしっかりクレジットカード支払いです真顔びっくりマーク

せめてポイントだけでも貯めたい...笑

 

病棟へ移動すると幼稚園みたいな雰囲気。

折り紙のお雛様が壁に装飾されていました。

 

そして病室は4人部屋で、私を入れて3人。

入院の事前説明の際に

「空きがない場合は個室でもいいですか?」と聞かれましたが、追加料金は無理なので

かたくなに「大部屋で!」と3回ほど念押ししました。

ベッドに座って入院の同意書を一式読んで署名。

 

輸血の説明の際に

「ないとは思うけど万が一の時は輸血を行います。

輸血できるご家族はいますか?」と聞かれ

何度目かの「身寄りがいない」旨の説明。

困ったわねぇという顔をされました...

 

そして手術着を渡され

入院スケジュールの確認をし自由時間。

パジャマに着替えるものなのか...?

とりあえず来た時の服装のまま

唯一許されたコンビニへ。

※コロナ禍の為移動はトイレ・コンビニのみでした

 

病室に戻ると

主治医がやってきて「どう?元気?」と挨拶。

代わるがわるいろんな人がやってきて検温したり

弾性ストッキングの履き方をレクチャー受けたり

 

そして

「これ明日の朝10時までに飲み切ってくださいね」と

500mlの水2本とパック飲料2つを渡される。

 

この日は希望あればシャワー浴びれますと言われたけど、事前にそのお知らせは無かったので

お風呂は家で済ませてから行きました。

 

窓際のベッドだったので

いい風が入ってきてまったり。

入院前の恐怖はどこへやら

病院にいる安心感・無敵感からすっかり安堵です。

 

持ってきた漫画はすぐに読み終わり

あっという間に18:00になり夕飯の時間。

思っていた以上に簡素な病院ごはん。

 

しかし19時以降は飲食禁止なので

最後の晩餐を嚙み締めます。

持参したお菓子もぱくぱく。

※大部屋なので音がしない物にすればよかったなぁ

 

食後はもらった水を飲んだり

ゲームやSNSや映画を観て過ごしました。

 

消灯は22時。

病院のベッドはかたくて

安心感もあり久々に熟睡することができました。

 

次は、いよいよ手術当日編です。