世界中が非常事態の今、去年の今頃は全く想像もしていなかった世界にいる私達。
多くの人達がコロナの影響を受けて生活の変化を余儀なくされてる状態で、それぞれが今やこれからに対する心配や不安を抱えてる。
コロナのバカには一刻も早く死滅して欲しいと言う気持ちは皆同じだと思うし、私も心からそう願っている。
でも
この予想外の生活の中だからこそ、気付ける事もあるのも事実だよなーと最近つくづく思う。
こんな時だからこそ普段は気づかなかったり、気づいたとしても深く受け止めずスルーしていた部分が浮き彫りになったりするね
良い面も、反対に悪い面もね。
先日、日本で飲食店を経営する友人からこんな話を聞いた。
コロナが発生する前までは店の経営はすこぶる順調だったが、3月頃からコロナの影響で売り上げは例年の7割減まで落ち込んだそうだ。
非常事態宣言を受けた地域だった事もあって4月に入ってからは更に厳しい経営状態になり、今の状態がこのまま長く続けば経営はどんどん苦しくなる、そしていずれは立ち行かなくなる。
と、そんな状況(店の家賃や従業員のお給料を支払うだけでも月に数百万の出費とのこと)なので、少しでも売り上げが欲しいのが正直な気持ちだ
が
今の状態で商売を続ける事でお客様や従業員を危険に晒すのでは無いか?と言う心配だってもちろんある。
眠れぬ程に悩んだ結果、リスクを犯して店を開け続けたところでコロナが落ち着くまでは店も閑古鳥状態が予想されるのだから…と
とりあえず今は店を閉め、予約販売のお弁当(通常はやっていない)のみで営業する事にしたそうだ。
で
経営的に今は赤字だとしても、労働時間が大幅に減っても社員のお給料は100%支払うと決めたそうだ。
が、パート社員は時間給なので出勤時間が減れば当然収入も減ってしまう。
こちらも今までと同じ金額を支払ってあげたい気持ちは山々だが、店の存続も危うい状態の現状ではそれも厳しい。
幸い・・・と言えるかどーか分からないが、パート勤務の全員は「世帯主」ではなく、彼女らの収入が減ると家賃を支払えない、学費が払えないと言う状況では無いと言う裏事情もあり、時間給の他に「コロナ手当」を支払う方向で検討しているとのこと。
と、そんな中
この話を聞いた社員の中から「僕は独身で養わなきゃならない家族がいません。だから収入が減ってもやって行けますから僕の給料を減らして下さい。その分をお店やパートさん達に回して下さい。」と申し出た人がい居たそうだ。
このご時世、こんな事を言えるって凄くないか?
ヒーローか!?
と言う話よ。
「正直、今まで彼の事を店や仕事に対して情熱や愛情を持ってるタイプだと思わなかった。生活のために働いているけれど、最低限の仕事をしてお給料が普通に貰えれば良いと思ってるタイプだと思ってた。だから、まさか彼がそんな事を言ってくるとは思わなかった。
もしかしたら、そう言われて『そう?ありがとう、じゃあ遠慮なく減給させて貰うね』とこちらが言わないであろう事は(普段の様子から)分かってた上で言ったのかもしれない・・・とも思ったよ?でも、仮にもしそうだったとしても、社員からそんな言葉を聞けて嬉しかった。」と友人。
そうだよね〜
大変な時だからこそ人の思いやりの言葉って沁みるよね。
非常時に自分さえ良けりゃ・・・な言動をする人もいる。
非常時だからこそ互いの価値観がの違いがより浮き彫りになって「この人ってこんなにアホだったの?」とか「こんなに自分勝手な人だったのか?」と幻滅し、埋めらそうもない大きな溝に気付くかもしれない。
でも反対に(ごめんだけど実は大して期待してなかったのに)「この人は他者を気遣える優しい人だったんだ」とか「こんなにデキる人だったんだ」と気付く事もある。
価値観が自分に近いとうっすら感じてた人が、非常時になってもやっぱり似た常識を持ち合わせてて「やっぱりダチだな〜」と再確認する事もある。
非常時に見える人間の本質って侮れないなーって思った。
友人には「その社員さんの事は、コロナが去って通常に戻っても、ずっと大切にした方が良いね。お店がピンチの時にそんな事を言ってくれる社員はありがたいよ?とっても貴重よ?」と伝えた。
ま、私に言われるまでもなく、そうするだろうけども・・・
Etsyショップにてメイドインハワイのアクセサリー販売中です
アメリカ国内は送料無料。アメリカ国外へも「MOMIJI」とコードを入れて頂くか、下のリンクからサイトに行って頂くとお買い物75㌦以上で送料無料になります。
https://www.etsy.com/jp/shop/LuluMadeWithAloha?coupon=MOMIJI