田舎の、俺の釣りの師匠が亡くなってしまった。
学校から帰れば釣り、休日も朝から釣り、春夏冬休みも釣り釣り釣り... と、俺のガキの日々は完全に釣りと共にあった。
ラッキーな事に、町の唯一の釣具屋のおじちゃんが俺のばぁちゃんの古くからの友人で、孫のように良くしてもらった。
春休みや夏休みになると、おじちゃんは俺と兄貴を一緒に釣り連れて行ってくれた。
当時ガキだからさ、チャリンコで行ける範囲の川や池に限られてしまう中、車で2時間もかかるような場所に行けるなんて本当に貴重で嬉しかったな。
とりわけ俺は、当時から何かに夢中になるとハンパじゃなく熱を入れてしまう性分だった為(笑)、毎日のようにおじちゃんの釣具屋に行ってはオモリやハリをもらったり、色んな魚の釣り方や生息地を教えてもらったり、釣った魚を自慢しに行ったりしていた。
今でもおじちゃんチの天井には、俺の釣った鯉の魚拓と兄貴の釣った尺岩魚の魚拓が貼ってある。
最後に会ったのは去年の夏に帰省した際。
それから少し体調が悪いとは聞いていて、
来月あたりGW過ぎたら顔出しに行こうと思ってたから、本当に残念だ。
あの頃、釣りの帰りに3人で食ったラーメンの味が蘇るよ。
今でもおじちゃんからもらった4.5mの渓流竿を大切に使っているよ。
来月、線香あげに行きます。
上で釣りしててね!