6月13日(土)11時半、「鯉栄公開稽古〜寄席復帰への道〜」(2回目 6月13日)に行ってきました。(場所は渋谷ユーロスペース)
 時間は1時間。しかし、中身の濃い1時間でした。
 
【三方ヶ原の物見】(解説画像付き)
 講談の基礎が詰まったこの読み物。入門したての前座さんがよくやりますが、ベテランになると、ほとんどやらない。真打ちである鯉栄先生がやるのはかなりレア……というか、今回が最後となりそうです。やっぱりさすが……って、当たり前か。私はアマチュアだけど、いや、アマチュアだからこそ、杉落研ではこの読み物をこれからもちょっとずつやっていこうと、改めて思わされました。

【鉄砲のお熊】(三遊亭白鳥 原作)
 何度か聴いたことがあります。鯉栄先生ご自身、鯉栄先生がかつてやってらっしゃった講談教室の生徒さんがかけたもの(@杉落研の自主練)は、何度か聴いたことがある。白鳥師匠の原作はまだ。御本人の工夫が結構入っているようで、しかもこの日は「全部載せ」。これから高座での持ち時間に合わせ削っていくのでしょう。元は落語だけあって笑いが多い。そこに、鯉栄先生独自の笑いもつけ加わる。そりゃぁウケまくるでしょ。正直に言って、これを聴くまで「古典じゃないのかぁ……」と少々残念な気もしていましたが、いや、今日、この日にこそ、この内容はまさにふさわしかった! 鯉栄先生らしさ、鯉栄先生の高座らしさ、そんなものが、笑いの中にたくさん隠されていたような気がするのです。まさに「唯一無二のてんこ盛り」。私がそれらをどれだけ受け止められたのかはわかりませんが、いろいろな意味で凄まじかった。
 
 今日の高座、本格復帰に向け最後の「公開稽古」となり、これからは「稽古」ではなく本格的に「高座に復帰」となるようです。
 いや、これならもう、十分すぎるくらい十分でしょ。
 先生ご自身はどう思っているのか判りませんが、観客の我々にとっては。
 
 この日、私は13時から、同じ渋谷で一仕事。
 遅くとも12時40分まで、できれば、35分には出たい。
 
「ああっ、すっかり忘れてた! 今、何分だよ!!」
 
 と慌てて時計を見ると。
 ジャスト12時半。
 終演予定時間どおり!!
 先月も時間ピッタリだったっけ。
 鯉栄先生、こういうところもすげえな……
 
 これからの高座が楽しみ……と言いたいところですが。
 私の方が脳梗塞の後遺症で、長時間の会場観覧はまだ難しい。この日みたいに1時間くらいならまだいいが、時間の長い寄席なんかだとまだ厳しい。現在リハビリ中で、ちょっとずつマシになってきてはいるが。
 復帰へのリハビリ、今度は観客側の私の番のようです。
 がんばろうっと。
 
 鯉栄先生、スタッフの皆様、本当に有難うございました。

 ……と思いながら、13時からの仕事先へと向かったのでした。