会場内で古典話芸の世界に引き込まれ、うっとり……
と、その時。
突然、静かな会場に鳴り響く、携帯電話の音。
「あぁぁ……」
と腹立たしい思いを何度もさせられたのは、私だけでないと思います。
一人の不注意のせいで、聴いている大多数がこんな思いをさせられる。
誰よりも、台無しにされた演者さんが一番気の毒です。
「ついうっかり」でも、鳴らしちゃった人は自分の不注意に責任重大。だが、地方の人や老人の多い会だと「何が悪いの?」と思っている輩もいる。
「これ、何とかならないかなぁ。鳴らした人には多額の損害賠償を請求するとかして」
とも思ったのですが、そう簡単に世の中のシステムや法律は変わらないようです。
ならば。
いっそのこと、「音出しOK」な会を開いちゃったら?
携帯電話が鳴っても、赤ちゃんが泣き出しても、OK。
聴く方も、そのつもりで来る。
演じる方も、客席で音出しされても大丈夫なネタをやる。音出しされても、笑いにして返したりそのまま続けられたりする人にやってもらう。
携帯電話のいじり方がよく解らないおじいちゃん・おばぁちゃんも、突然騒ぎ出す小さい子どもを連れた人も、気軽に来られる。
ただし「ここではOKだけど、他所では絶対やらないでね」と啓発し、意図的に邪魔をしてくる奴は毅然としてつまみ出す。
「そんな気軽な話芸会、できないかなぁ」
なんて、杉落研の人たちが演るのを聴きながら、考えちゃった。
ま、今の私だと、そんな会を開くのはいろいろ難しいですけどね。
杉落研の人たちならできるかも……と思ったのでした。