明日は東京都知事選の投票日。
私にとっては例年「ゴミの中からよりマシなゴミを選ぶ」都知事選。今年は「ゴミの中からより害の少なそうなゴミを選ぶ」感じですが。
そんな中、一人だけ気になった候補者がいます。
といっても、その人を推すわけではありません。
「【都知事】にするにはう~んと思うが、マニュフェストはこの人のが一番、まともかも」
と思えて。
 
それは、安野たかひろさん。
AIエンジニアであることを前面に出しているので「『私の得意分野AIで全て解決!』なんて言ってんのか?」と思ったら、そうでもなく。
「世界トップ大学の東京誘致」など、アイデアや着眼点としては「おっ?!」と思わされるものがあったりして、人気上位3名のように表面的な人気取りに走らず本気で真面目に考えているように思えました。
 
ただし、都知事よりもIT系相談役みたいなポジションが合っているように思えます。あるいは、都庁内AI系プロジェクトチームの責任者とか。
また、都知事になることより「行政系AIコンサルタントとして世に売り込む」目的で立候補したのかなとも思えますし。
今回落選しても、様々な自治体等からAI系地域創生コンサルタントの依頼が来るんじゃないでしょうかね。地方によくいる、私の故郷・宮崎にもいる、怪しい地域プロデューサーなんかより、よっぽどしっかりした仕事をしてくれそうです。
ねぇ安野さん。都知事選で上手くいかなかったら、宮崎に来て地域創生コンサルタントをやってぇ(笑)。
「安野さんに一票を!」と推すわけではありませんが、安野さんのページで彼のマニュフェストをちらっとでも見ると、面白いかも。
 
安野たかひろさんのページ
https://takahiroanno.com/

 


その他の主な候補者について、私が思っていることは、こんな感じ↓。
 
 
【緑のタヌキの人】
都庁職員の頑張りと言える部分を自分の実績として人気取り……は、自治体の現職首長が再選を狙う時ほとんどそうだけど。公約は相変わらず大衆にウケそうなことを並べただけで、実行可能か・実行して先々本当に良くなるのかはどうでも良さそう。大衆相手の選挙でその時限りの人気取り重視は仕方がないのかもしれないが、今までの言動からすると、再選を果たしたらその場限りの人気取りを続けるんだろうなぁ。これまで、良心のある都庁幹部たちが人気取りを餌にぶら下げてこの人を上手く乗せて何とかやってきたところも結構大きかったんじゃなかろうか。
 
【2位じゃダメなんですかの人】
公約は、大衆にウケそうな事の中で、現職が「これをやります、やっています」と強調してこなかったこと、現職反対派がよく口にする事を並べているだけのような。「現職への反対票を集めたい」感丸出しなのは仕方がないとしても、ほぼそれだけに終始するのはねぇ。現職と公約の内容は違えど「あなたに寄り添います」感を出しながらその時限りのウケ狙いがほとんどなのは、現職と同様かな。主張は違えど、結局、緑のたぬきと「同じ穴のムジナ」なのかもしれない。
 
【典型的な田舎老害議員を、議会にて日曜夜の大げさ・大作り単純勧善懲悪ドラマばりに叩きのめし、そのヒーローっぷりをネットで流して人気を博している人】
論議をよく聴くと論理の飛躍と雑さ・強引さはフェミ婆レベル。こういう人を(悪い意味での)ソフィストというのだろうか。都庁職員から建設的な意見が出ても、乱暴な詭弁的論理もどきで潰しそう。この人がやってきたこと、これからやりたいことは「透明化」ではなく、自分がヒーローになっている姿を世に流すことじゃなかろうか。元・銀行員経済アナリストらしく経済に注目しているのは大変結構。しかしマニュフェストに具体性はなく。主張を見ると、都知事ではなく、本当はその後にある(地元の)国会議員選挙を狙っているのかな?
 
【外国人排除系の人たち数名】
田舎の保守的な老人に多い「外国人(特に中国、韓国・朝鮮)出ていけ! 日本人万歳!」な人たちの考えをよく表したような主張と公約。それをやったら自分たちの富が一時的に僅かに増えるが、その後、結局どうなるのか、広い視野と長い目を持たず熟慮ができないのだろう。それにしても、誰かを・何かを安易に悪者に仕立て上げ「こいつらのせいだ! みんなで倒せ!」をやる系って、熟慮ができず煽られやすい人たちには熱狂的に支持されるよねぇ。右派・左派どちらにしても。ヒトラーもこれ系か。
 
 
さぁて、新都知事は誰になることやら。
都知事選は例年、現職が圧倒的に有利で、現職が立候補した12回は、全て現職が当選しています。
今回はどうなるのだろう。市町村区長選だと現職が負ける事もよくあるけど。
 
都知事選についてウダウダ書きましたが、同日行われる都議会議員補欠選挙の中野選挙区は、もっと酷い事になっておりますよ。