昨夜は、宮崎の(不登校児)フリースクール「ふりすく」さんのお話を聴く会へ、オンラインで参加しました。
「ふりすく」さんは、精神科クリニック「みよしクリニック」さんが開設した、不登校児フリースクール。
精神科の医師と強い連携をとっているようで、珍しいタイプのフリースクールかと。
東京都内で同様のフリースクールがあるのかちょいと検索してみました。不登校児の診察を受け付ける精神科クリニックは多々あるものの、精神科クリニックとこれだけ強い連携を取ったフリースクールとなると、見つからない。
全国区で検索したら1件ヒット。そのホームページを見たら、この「ふりすく」さんで。
需要はそれなりにあると思うのですが……
(見つからなかったのは、私の探し方が下手だったからかも。あったらご一報を)
全国区で見ても、稀有で貴重なフリースクールが宮崎にある。これって、なかなか凄いことではないでしょうか。私が住んでいた40年以上前の宮崎では考えらなかったことです。
そんなフリースクールなだけに、精神的な症状があり他のフリースクールでは指導困難なお子さんが来る。事例を紹介してもらいましたが、やはり大変なご苦労があるようです。お話を聴きながらいろいろ考えさせられました。
 
宮崎県議会議員・山内かなこ先生が主催するこの類の会に参加して、宮崎の(不登校児)フリースクールの話を聴くのは、前回の「タテヨコナナメ」さんの回に続き、今回が2回目。
私の故郷・宮崎で、今はこのような取り組みがあること、大変嬉しく、誇らしく思っております。
私が住んでいた40年以上前の宮崎では、とりあえず脅してひっぱたいて言うことをきかせる、思考放棄的な軍隊式管理教育が横行していたからなぁ……

今回、私は、音声ではなくチャットで、こんな質問をしました。
 
「(不登校について)親や教師が『ただの我儘、甘え』『うちの子はダメ』と安易に判断せず、世間の目を気にせず、抵抗なく相談しに来られるようにする、公への啓発活動はされているのでしょうか?(40年以上前の宮崎だと、親も教師も『ただの我儘、甘え』『うちの子はダメ』と判断することがほとんどだったと思います。今は違うのかもしれませんが(私は40年前、県外に出たので現在のことはよく知りません))」
 
「公への啓発」については、「ふりすく」さんの仕事ではなく、県や教育機関、児童相談所の仕事となってくるのでしょうが、どこがどんな活動をしているのかなぁと思って。
また「我儘、甘え、ダメ」については、三好先生の話からすると「私の周りでは、そんなふうに見る人はあまりいない」とのこと。
今の宮崎は、昔と違うのでしょうか。
だったら嬉しいのですが、それは三好先生の周りに集まってくるような人たちだからかも、という懸念があります。
私が宮崎の知り合いと話をすると、不登校については「我儘、甘え、ダメ」と安易に断定するような人が、まだ結構いるように思えます。
特に、(「どこの学校を出た」ではなく、何らかの形でしっかり学び考えてきたか、という点で)あまり高い教育を受けておらず「深く考える」ということをあまりせずに生きてきたように思える、50代以上の人には。
何度も書いているように、私が宮崎に住んでいた40年以上前の宮崎では、思考放棄的な軍隊式管理教育が「当たり前」でした。
今は変わってきているようですが、当時のそんな教育の中で育てられ、またその事にあまり疑問を持たず育った人々が、今も宮崎の教育に影響を与え続けているところがあるように思えるのです。
 
三好先生から「(フリースクールにおいては)ワンストップとなるところではなく、様々なタイプのものがあった方が良い」というようなお話も出ました。
「様々なタイプのものが」についてはおっしゃるとおりですが、子どもに合うスクールを見つけるまで(不登校児を連れて)フリースクールを回り続ける時間的・精神的負担を考えると、子どもに最も合ったスクールをすぐに紹介できる「ワンストップ」なシステムがどこかにあった方が良いように思えますね。
それをやるのは、児童相談所とかになってくるのでしょうか?
 
「ふりすく」の三好先生、宮崎大学の竹内先生、貴重なお話を有難うございました。
そしてこの会を主催された宮崎県議会議員・山内かなこ先生、今回も有難うございました。
次回も楽しみにしています。

山内先生のnote【6/25勉強会「ふりすくさんのお話」感想】