「日経平均、史上最高値の更新なるか!」なんていう話を所々で、耳に・目にしますな。
この勢いで行けば、そういうことも十分ありうるとは思えますが。
しかし「今、日本株を買うべきか」となるとねぇ…
「日本株は最高値に近く!」「日本企業が最高益を!」と騒がれているけれども、これらって、日本経済の成長を必ずしも表してはいないんじゃないかと。
「円安が進み$で見ると日本株は割安になっているため、外国人投資家の投資増で株価アップ」
「同じく円安が進んだことによる、¥ベースで見た時の見かけ上の増益($ベースで見たらそれほど増益となっていない)」
「円安で$ベースで見ると日本製品は割安になっているから、一部商品が売れている」
「中国経済鈍化で日本株が投資家の避難先に」
「新NISA開始による株購買者増加」
など、いろいろなことが重なり、バブル…かつてのバブルとはまた違うタイプの株価バブルが起こっているような気がするのだが。
異常とも言える長期間のマイナス金利政策が終われば、円高になるんじゃなかろうか、そしてその時、何が起こり、株価はどうなるのか。
新NISA開始による急激な需要増加が落ち着いたら、株価はどうなるのか。
…等など。
それらを考えると、いろいろ怖いなぁ。
 
この記事に対するコメントで、某有名私立大の経済学教授が
「足元の日本のGDPは、バブル時の約1.38倍。だから株価も日本のGDPが増えた程度に高まっても不思議ではない」
なんて言っている。
これってインフレ分を差し引かない「名目」のGDPから見たら、なわけで。
インフレや円安など、バブル時と比べて日本の貨幣価値が下がっていることを考えたら、名目GDPでなはく、(インフレによる貨幣価値の変化を差し引いて考える)実質GDPや実質的な株価等で見るべきじゃないかと思うのだが。
ま、御本人も本文中で「大雑把にいえば」と言っていますがね。
(バブル期から見て、日本の名目GDPは上がっているものの、実質GDPは下がっています)
 
【速報】日経平均株価は反落で始まる 史上最高値更新なるか
https://news.yahoo.co.jp/pickup/6492050