昨日(11月29日)から、連続時代劇『水戸黄門』第5部が放送されています。
BS-TBSにて毎週月~金の18:30 ~ 19:30放送。
一昨日までは第4部を放送しており、私は結局、第4部を第1話から最終回まで観続けちゃいました。
今は時代劇なんて、いや、テレビドラマなんてほとんど観なくなった私が。
 
私は「みんな大好き」なベタな展開の多いドラマを好きではありませぬ。いや、嫌いです。
「こういう展開を組み合わせて見せてりゃぁ視聴者は喜ぶんだから」というあざとさ・浅ましさを感じ「どう、あんたたち。こんなの大好きでしょ」とバカにされているような心持ちになってきて。
変にカリスマ性のある怪しい人間がベタベタで安直な愚衆操作のテクニックを使って演説しているのを延々と聞かされているような心持ちになって、イライラしてくるのですよ。
たまたまTVをつけた時に目にしてしまうテレビドラマなんて、私にとってはほとんどそう。大河ドラマにしろ、日曜夜に民放でやっているドラマにしろ。
だから私は今、ほとんどTVドラマを観ませぬ。
 
そんな私ですが、子どもの頃はテレビっ子で、ドラマもよく観ておりました。
古いバージョンの『水戸黄門』なんて結構好きで観ておりましたよ。
『水戸黄門』なんて「偉大なるマンネリ」、毎回同じようなベタベタな展開が繰り返され、ご都合主義オンパレードの代表格なのに。
『水戸黄門』第4部の再放送を知った時、私は
「ま、『水戸黄門』を観て喜んでいた頃は子どもだったからね。今見たら、やっぱりうんざり・イライラさせられるんだろうなぁ。でも、懐かしいからちょとだけ」
と思いつつ観てみたら。
そのまま観続けちゃいました。結局、第1話から最終回まで、ずっと。
ストーリーも演出も、やっぱりベッタベタでご都合主義。「みんな大好き」パターンが繰り返される。
なのに、不思議と不快感を覚えることはなく、むしろ楽しんで観ていられたのです。
ん~これはいったい、どうしたことか……
「懐かしさによるもの?」とも思いましたが、そうではなさそうです。
また「古い時代劇ならば楽しめるのか?」と思い、昔の時代劇映画を観てみたら……やっぱりウンザリ。今のドラマよりもウンザリさせられたかも。
この違いは、いったい、何なのか?
それは私もはっきりとは判らないのですが、テレビドラマ『水戸黄門』は全体的に軽くってテンポが速く、さらりとしており「どうだぁ!」というくどさ、あざとさを感じないからかもしれません。
 
第5部の黄門様は、東野英治郎さん。ラストでは毎回、能『翁』の翁役がつける「白色尉」のお面みたいなあの顔で「かーっ、かっかっかっ」と笑うのを拝めるかと。
私にとって「テレビの黄門様」は、やはり東野英治郎さんのようです。
(私が講談で水戸黄門記をやる時には、月形龍之介さんをモデルにしますが)
 
あ、「かげろうお銀」が出てくるシリーズはずっと後(第16部以降)なので、由美かおるさんの入浴シーンはありません。

『水戸黄門』第5部
【出演】東野英治郎(水戸光圀)、里見浩太朗(助さん)、横内正(格さん)、中谷一郎(風車の弥七)、宮園純子(霞のお新)、高橋元太郎(うっかり八兵衛)
【ナレーター】芥川隆行

水戸黄門 第5部
https://www.tvkingdom.jp/schedule/200161202311301830.action?originChartId=1831046