12月宮崎滞在が終わってからもう11日。そして、13泊14日の1月宮崎滞在まであと8日となりました。
昨日に続き、今日は12月宮崎滞在10日目(12月24日)について。
約4年前に始まった宮崎滞在。あれから4年連続でクリスマスイブを宮崎で過ごしております。
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13泊14日の12月宮崎滞在10日目は、クリスマスイブ。
前日に続き、この日ものんびりなスケジュール。
 
午前中は県立図書館にて2日遅れの宮崎滞在日記を書く。
 
昼過ぎに、宮崎市内の老人介護施設へ。
宮崎県のシンボルキャラクター(ゆるキャラ)である「みやざき犬」の「むぅちゃん」と「かぁくん」がやってくるので、それが目的。
昨日書いたとおり、私は東京にいる時に老人や障がい者を介護・養護する現場に近づくことなんてほとんどない。しかし、宮崎に来るとそんな機会が何故か増える。
それは、県のシンボルキャラクターであるみやざき犬は福祉施設のイベントに出演することも多いから彼らを追っかけていると今回のように介護施設に来ることになる……というのもあるが、それだけではないような気がする。
特に用はないのに、引き寄せられるようにしてそんな場へ向かってしまう時もあり、公園などで老人が介護をされながら散歩をしている様子を暫く眺めてしまう事もある。
普通なら私はこのような場が嫌いでさっさと退散したくなってくるのだが、宮崎では不思議と受け入れられ、心地良ささえ、感じる時があるのだ。
施設内でみやざき犬がやってくるのを待ち車椅子に座っている老人たちの目は、やはり、力がなく焦点の定まらないものが多いように思えた。
彼ら、彼女らを見ながら、私は、三十年以上前に住んでいた宮崎市の船塚二丁目にあった我が家にて、寝たきりの祖母が食事をしている時の目を思い出した。
 
座った状態になる角度まで起こされた介護ベッド。介護をしている伯母がスプーンで祖母の口に粥を運ぶと、祖母はほとんど喋る事もできなくなった口を開く。スプーンから粥が祖母の口に流れ込み、口元から溢れる粥を、伯母がタオルで拭く。
自らは動くこともできず、ただ伯母に身を任せ、口元をタオルで拭かれる。
あの時の、祖母の目。
 
イベント開演時間となり「みやざき犬」の「むぅちゃん」と「かぁくん」がやってきた。

 

 

みやざき犬にはもうひとり「ひぃくん」がいるのだが、人気者の彼らは県内外で引っ張りだこのため、3人が揃うことは滅多に無い。
まずはむぅちゃんが得意の太鼓を叩き、その後は、クリスマスの歌などに合わせて2人でダンス。

 

 

普段はもっとテンポが速く構成も凝った曲でやることが多いが、この日は老人介護施設でということがあってか、ゆるやかで単純でわかりやすい曲が用いられていた。
後半は老人たちもみやざき犬と一緒に曲に合わせ、笑いながら手遊び等をしていた。
ダンスが終わりグリーティングになると、老人たちは「あぁぁ、かわいいねぇ」と言い、孫と接しているかのように、笑いながらみやざき犬を撫でる。

その時の目は、本当に嬉しそうだった。
イベントが始まる前の、力がなく焦点の定まらない、あの虚ろな目ではなかった。
 
私が宮崎に住んでいた頃には、一部の金持ちの老人はともかく、一般庶民の老人向けにこのようなサービスがなされることはなかったと思う。当然、みやざき犬のようなゆるキャラなどというものもいない。
もし、あの時の祖母がこのようなサービスを受けていたら、このみやざき犬のダンスやグリーティングを見ることができていたら、祖母は彼らをどんな目をして見ていたのだろう。
私は、私たち家族は、寝たきりになってしまった祖母に、みやざき犬を嬉しそうに撫でる老人たちのような目をさせることはできなかった。
 
4年前に宮崎滞在が始まるまで思い出す事もなかった、というよりも、思い出さないようにしていたこんな事を、宮崎に来ると思い出し、考えてしまう。
クリスマス・イブという、この日も。

やはり宮崎は不思議なところだ。


 
再び県立図書館へ行き一仕事し、この日は早い時間にホテルに戻ってホテルの温泉に入った。
 
夜は若草通の若草HUTTEで行われたイベント「香月ワインズ × meme ×hutteのクリスマスパーティ」へ。
綾町にて有機栽培された葡萄を用いたワインを作っている「香月ワインズ」のワインと、宮崎公立大学近くのチョコレート店「meme(ミーム)」のチョコを味わいつつ、この2つの会社の代表である香月克公氏と中元利貴氏の話を聞きつつ、皆でワイワイ喋りつつ、クリスマスケーキの盛り付け・飾り付けをしつつ、クリスマスイブを祝う会。

 

 

 

 

 

下戸で酒を全く飲めない私には有機栽培ぶどうによるワインの味を楽しむことはできなかったが、香月氏の話はかなり興味深かった。有機栽培・オーガニックについては、まだ科学的根拠がはっきりしていない部分がヒステリックに・妄信的に信じられている部分も多いように思え、新興宗教的な信者も多いように思え、それらに乗っかって・乗っけられているところも多いように思えて眉に唾をつけずにはいられないのだが、香月氏の話はそれらとは異なるもののように思えた。
meme(ミーム)のチョコは、実は1年ほど前に若草ヒュッテで頂き、それからファンになって自分でも買って食べるし宮崎の人たちにお土産として渡すこともあった。そんなmemeの代表とお話ができたのも嬉しかった。
また、同席した他の人々もいろいろな人がいて、彼らの話も、とても楽しかった。

 

 

 

 
イベントが終わり、ホテルに戻る前にクリスマスイブの宮崎市街地を散歩。
やはりいつの火曜日より人が多く賑やかで、クリスマスのイルミネーションも良かった。

 

 
まぁつまり、宮崎にて迎えた連続4回目のクリスマス・イブは、やっぱり良いものだったということだ。
4年連続で忘れられない素敵なクリスマスイブを、有難う。