『分を果たす』ということ。 | こころエデュケーショナルサポート 代表:早川菜々

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実は12日に、長女が犬の散歩中、交通事故に遭いました。
横断歩道を渡ろうとして、車に衝突され
犬もろとも30メートルも飛ばされ
フロントガラスも割れる大変な事故でした。

命に別状なく、また近所の救急病院でなく
最良の設備と医師を備えた病院に転院させたタイミングで
やっとブログに向き合っています。

ダンスで鍛えた強靭な身体と柔軟性が幸いして
頭部4針の縫合と全身打撲だけですんだのは
保険屋さんに言わせても車の修理屋さんに言わせても
「奇跡」だそうです。

「不幸中の幸い」という言葉がありますが、
事故後、現場を歩いてみて
電柱に挟まれたり、対向車にひかれたりしていたら
と思うと、ゾッとして
今、本当にその言葉をかみしめています。

それにつけても、我が子ながら長女の精神態度には学ぶところが多いです。
ひと言で言えば「現実を現実のまま受け取れる」のです。

傷や痛みを大げさに捉えることなく、
かといって過小評価もせず、
率直にそして正確に自分で評価しているのですね。

転院希望も、先生や看護師さんは皆いい人だけど、
縫合したあと、一度も先生が傷を見ない
看護師さんたちが、傷の位置を知らない
など、不審を感じる点が多く
この病院にいて安心して回復できないと本人が判断したから。

ダンサーとして元の身体に戻る為に、
最良の治療を受けて、
自分にできる最善のことをしようとしているのですね。

今月末から入っていたウェディングモデルの仕事も
万一穴をあけては迷惑をかけるから、と
事故の翌日には連絡をして、
キャンセルを申し出ていました。
楽しみにしていた大きな仕事なのに。。

片や、加害者の26歳の青年は、
事故のショックで会社を休んでいる、とお母様が仰っていました。
定職につかずアルバイトで、また職場に行きたくないと言われて困っていると。

私は『分を果たす』ことを彼に伝えて欲しいと話しました。

.....誰にでも間違いがある。
小さなことから大きなことまで間違わない人はいない。
間違ったら謝り、自分にできる最善の仕方で補う。
間違ったら終わりなのではなく、自分の分を果たして行くことが始まる。
娘は3歳から続けてきたバレエが元通りできるように
そして積み重ねてきたものが取り戻せるように
治療を受けることで自らの分を果たそうとしているのだから、
あなたにもあなたができることで分を果たしてほしい.....

お母様は電話の向こうで泣いていらっしゃる様でした。
私は子育てを間違いましたって。

いえいえ、それももし間違ったと思ったのなら、
やり直したらいいことです。
災い転じて福となす。
あちらのご家族にはそんなことを願っています。

私たちには、災い以外のなにものでもないですけど。笑。
災いを増やす必要はありませんものね。

『分を果たす』
私自身も、考えさせられました。