「ローズマリーの赤ちゃん」(1968年) | ネコ人間のつぶやき

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 ロマン・ポランスキー監督脚本のオカルトスリラー「ローズマリーの赤ちゃん」(1968年)をご紹介します。

 

"“Rosemary’s Baby”film, by Roman Polanski, who is MY FAVOURITE DIRECTOR of the world.XBb❤️❤️❤️❤️❤️❤️❤️❤️❤️❤️❤️❤️❤️🎬🎬🎬🎬🎬🎬🎬:" Photo by SydBarrettDragon

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 ローズマリー(ミア・ファロー)と売れない役者のガイ(ジョン・カサヴェテス)がニューヨークのアパートに引っ越してきます。

 

 アパートの部屋には亡くなった前住民の老婆の遺した薬草の鉢が置いてありました。

 

 既に怪しい展開です。

 

 地下のランドリーでローズマリーは、隣人ローマン(シドニー・ブラックマー)とミニー(ルース・ゴードン)のカスタベット夫妻の養女テレサと知り合います。

 

 テレサは夫妻から貰ったと言う得体のしれない薬草の入ったお守りを首に下げていました。

 

 しかしテレサがある晩、アパートの窓から投身自殺をしてしまいます。

 

 

 隣人のローマンとミニーのカスタベット夫妻は風変わりでお節介な老夫婦でした。

 

 ミニーはズカズカと上がり込み、ローズマリーにお守りを贈ります。

 

 それは死んだテレサの遺品でした。

 

 カスタベット夫妻に夜食に誘われたガイとローズマリー。

 

 ローズマリーは部屋から違和感を抱く。

 

 絵が貼ってあった跡が幾つもあるなど不自然なんです。
 

"“Rosemary’s Baby”film, by Roman Polanski, who is MY FAVOURITE DIRECTOR of the world.XBb❤️❤️❤️❤️❤️❤️❤️❤️❤️❤️❤️❤️❤️🎬🎬🎬🎬🎬🎬🎬:" Photo by  SydBarrettDragon

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 しかしガイはカスタベット夫妻と親しくなってゆく。

 

 ある日役者業がパッとしないガイが棚ボタで大役を手にするのです。

 

 ガイとロ-ズマリーは計画的に子作りをしようとした夜、ローズマリーは失神、悪魔に犯される悪夢を見る。

 

 ローズマリーが妊娠すると、ガイとカスタベット夫妻は贔屓の産婦人科医サプスティンに主治医を勝手に変更してしまいます。

 

 ミニーは毎日謎の飲み物をローズマリーに飲ませるようになります。

 

"“Rosemary’s Baby”film, by Roman Polanski, who is MY FAVOURITE DIRECTOR of the world.XBb❤️❤️❤️❤️❤️❤️❤️❤️❤️❤️❤️❤️❤️🎬🎬🎬🎬🎬🎬🎬:" Photo by SydBarrettDragon

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  痩せ衰えてゆくローズマリーをただ一人心配していた童話作家のハッチは突然謎の死を遂げてしまう。

 

 ハッチが死の直前にローズマリーに託した書籍から、ローズマリーはカスタベット夫妻、サプスティン医師、夫までもが悪魔崇拝者であることに気付きます。

 

 そういえば、ガイはなぜか急に役が入って出世していました。

 

 ガイは何をしたと言うのか?

 

 独り追い込まれてゆく身重のローズマリーはどうなる?…。

 

"“Rosemary’s Baby”film, by Roman Polanski, who is MY FAVOURITE DIRECTOR of the world.XBb❤️❤️❤️❤️❤️❤️❤️❤️❤️❤️❤️❤️❤️🎬🎬🎬🎬🎬🎬🎬:" Photo by SydBarrettDragon

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 ミア・ファローの60年代ファッションが可愛い。

 

 ガイ役のジョン・カサテヴェスはヤッパリ渋い艶男。

 

 なのに個人的に苦手なホラーです💧

 

  ロマン・ポランスキーと言えばまず挙がる本作は、彼のハリウッド出世作です。


 古典的ホラーですから、モロに怖いものを見せないんですね。

 

  でも、心理的な怖さが逆に怖かった。

 

 ローズマリーの味方になるべき旦那は「気のせいだよ」と取り合ってくれない。

 

 唯一の味方は、悪魔崇拝者の呪いによって不審死を遂げてしまう。

 

 独り真相に気づくローズマリーの心細さ、不安。

 

 でもお腹の赤ちゃんは守る!という母性本能。

 

 せめぎあい相反するローズマリーの感情と本能。

 

 精神的に追い詰められ、ローズマリーが真相を訴えても相手にされないどころか妄想を語っていると判断されてしまう。

 

 孤立した中で真実を叫ぶ。でも誰も助けてくれない。

 

 そういう辛さなんです。

 

 

 オチがすごかったですね。

 

 予想の上を行ってました。


 ローズマリーは独りでお腹の赤ちゃんを守ろうとします。


 母親の母性本能というものの逞しさ。

 

 そして「母なるもの」の謎。

 

 それは時に怖いものでもあります。

 

 そして夫や隣人。つまり近しい他人が信用ならない不気味な存在なんですね。

 

"“Rosemary’s Baby”film, by Roman Polanski, who is MY FAVOURITE DIRECTOR of the world.XBb❤️❤️❤️❤️❤️❤️❤️❤️❤️❤️❤️❤️❤️🎬🎬🎬🎬🎬🎬🎬:" Photo by SydBarrettDragon

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 怖さが何重にも重なっているけど、悪魔云々より人間のダークサイドの恐怖が主だった、という…。


 一番恐ろしいのはやはり人間です。

 

 いや~、怖かった。