7月13日はイーサン・ハントの日。1996年のこの日に「ミッション・インポッシブル」が公開されたからなんですね。
トム・クルーズがイーサンを演じる「ミッション・インポッシブル」は、往年の海外ドラマ「スパイ大作戦」をリブートした人気シリーズです。
最新作「デッド・レコニングPART ONE」がいよいよ今月21日に公開しますね。
今回はですね、おさらいということでシリーズ第6弾「ミッション:インポッシブル/フォールアウト」(2018年)をご紹介します。
MI6のエージェント、イルサ(レベッカ・ファーガソン)が謎を秘めて再登場。
イーサンが「足を洗えばよかったんだ」と言えば、イルサは「私と来ればよかったのよ」とドキッとさせる台詞を返す。
イーサンとイルサは内心今も惹かれ合っているから、互いに非情になれない。
イーサンとしては、自分のミッションを遂行しつつ、利害が相容れないミッションを背負うイルサをなんとか助けたい。
コレだけでもインポッシブルなのに、2人の関係を察したトラブル好きな?ホワイト・ウイドウがさらに事態を複雑に。
イーサンのミッションはどんどんインポッシブルになります。
本作はイーサンが悪夢にうなされる場面から始まります。
愛妻ジュリア(ミシェル・モナハン)を自分のせいで危険に巻き込んでしまい、結果、特殊な夫婦関係にならざるをなくなったことへの罪悪感なんですね。
だから、本作でイーサンとジュリアの関係が何らかの形で整理されるのだろうな、とは思ったんです。
でも気になったのは、唐突に現れたジュリアが別の男性と結婚していたこと。「え?」となりました。
ジュリアとの特殊な夫婦関係をこれ以上引っ張れなかったかな?
まぁ、イーサンが愛妻家であるから、イルサとのロマンスとジュリアとの関係は両立しないしな~。
個人的にシリーズでは「III」と「ゴースト・プロトコル」が好きなものですから、ちょっとガッカリしたんでしょうね。
他にもちょいちょい引っかかりましたが、本シリーズは、あまり細かい所に引っかからずにアメリカ的にenjoyしましょう。
大らかに楽しむべし、です。
「いざとなりゃ、なんとかする」と繰り返すイーサン。
で、有言実行でなんとかしちゃうイーサンの活躍を考えずに楽しむのが本シリーズです。
本作、映像のスケールが大きいです。ロケ地も美しいですね。
スパイ映画の醍醐味・裏切りと騙し合いを絡ませてストーリーがテンポよく展開します。
トム・クルーズのスタントなしのアクションはさらに凄いことになっています。
パリ市内でのバイクアクション、ヘリからの落下、スパイラル飛行、足を骨折したビルジャンプ、高度8000メートルからの ヘイロージャンプ…。
トムは公開当時56歳でしょう?トムはジャッキー・チェン映画をリスペクトしているそうで納得。
最新作「デッド・レコニングPART ONE」でもトム・クルーズが信じられないスタントをしています。
それにしても80年代に青春映画に出てた若手有望株の1人だったトム・クルーズ。
今やトムはプロデューサーを兼任して映画を世に贈る「最後の映画スター」と呼ばれるまでに。
トムとクリストファー・マッカリー監督は今後もシリーズを続けたい、と意欲を表明していましたね。
でも危険と隣り合わせだからあまり無理しないでほしい、という気持ちがあるのも事実。一ファンとして複雑ですが。