ブルース・スプリングスティーンの「Born To Run (明日なき暴走)」(1975年)は、3rdアルバムのタイトルであり、同名のシングルはブルース・スプリングスティーン初のヒット曲です。
"Born to Run" Photo by Ebony Reyes
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前に「SONG TO SOUL」(BS TBS)でこの曲が話題にされてまして、興味深かったですね。
ライブパフォーマンスは評価されていても、アルバムセールスがさっぱりで崖っぷちだったブルース・スプリングスティーン。
歌詞にあるような、アメリカンドリームを夢見ながらも死におびえている状況を脱出して自由に向かって走ろう、という「Born To Run」は当時の彼の心境でもあったのでしょう。
番組で自由へのエスケープは、50年代・60年代の高度成長時代を終えてはいたけど、1975年当時はアメリカ人が現実にまだ可能だった、と解説されていました。
逆に言えば、 そういう自由が無くなちゃって久しい、ということなのです。
エスケープする自由とは余白。すなわち社会や人生のゆとりということです。
その自由を失うと人は自由のありがたみを痛感するもの。
だから今ある自由のありがたみをかみしめながら生きたいものです(もちろん自由に伴う責任も忘れずに)。
この歌を聴くと改めてそういうことを感じますね。
「Born to Run」は自由への渇望という普遍的なテーマを歌い上げているんですね。
だから名曲としてずっと愛されているのです。
この歌の疾走感が好きです。あと、エスケープ=逃げることは大事ですね。