バスター・キートンと「8時だョ!全員集合」 | ネコ人間のつぶやき

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 バスター・キートンは「世界三大喜劇王」の一人です。サイレント映画時代の象徴ですね。

 

 キートンはチャップリン同様、脚本を書き監督もしたのですね。キートンはチャップリンのライバルと見られておりました。

 

バスター・キートン

"Buster Keaton" Photo by kate gabrielle

source: https://flic.kr/p/99QbJR

 

 危険なアクションシーンも自分ですべてこなしたのですが、かなりスゴイことしてます。

 

 「撮影中骨折とかしなかったのかな?」と思っちゃうくらいのスタント&身体能力なのですよ。

 

 そしてキートン映画でスゴイのは大掛かりで計算された精巧なセットです。

 

 街を花嫁志願の女性たちが何百人もキートンを追っかけまわし、さらには岩が転がって来て、それでもドワ~って女性陣が追いかけてくる。

 

 3階建ての家が崩れる際、たまたまキートンが崩壊した家の窓の所に立っていたものだから難を逃れる、とか。

 

 キートンがお金がないので安く自分で家のパーツを組み立てようとする。でも恋敵がパーツに違う番号をつけちゃった。で、完成したら妙な家。雨漏り酷いし、そのうち暴風で家がクルクル回転し始めるわ…。

 

「文化生活一週間」(1920年)

"For NTF" Photo by **AB**

source: https://flic.kr/p/dhX5rd

 

 キートンの精巧なセットで思い出したのがザ・ドリフターズです。

 

 子どもの頃ドリフの「8時だョ!全員集合」が大好きで土曜の8時には毎週観てました。

 

 長さんが「オイ~ッス!」と言ったら子どもの私はテレビに向かって「オイ~ッス!」×3。

 

 夏になるとコントは幽霊ものが定番。「志村、後ろ!後ろ!」って叫んでいたわけですよ。

 

 ドリフのコントもおもしろかったですけど、子どもながらに感心していたのが家のセット。

 

 二階の床がガッタン!て1階に落ちてメンバーが転げ落ちるとか、壁が壊れて倒れてゆくとか。

 

 で、コントの終りは音楽と共にセットが移動して、歌手のセットに早変わり。「スゴイな~」と。

 

 しかも毎週違ったセットでしたからね。大道具さん・美術さんは相当な腕の持ち主だったに違いありません。今思えば「バスター・キートンの影響かな?」と思ってみたり。

 

ポーク・パイ帽はキートンのトレードマーク。

"Buster Keaton" Photo by kate gabrielle

source: https://flic.kr/p/99Td9o

 

 「何を伝えたいか」をセットもひっくるめて表現した総合芸術が映画や舞台ですね。

 

 観客を笑わせながらも唸らせるために、バスター・キートン、チャップリン、ドリフは、作風や規模こそ違えども、みんなハイペースなのに手を抜かず、力が入っていた。大好きですね。 

 

 

黒猫チャップリンとキートンの唯一の共演作「ライムライト」についてはこちら→ 「人生に必要な3つのもの」