本日も、酒匂努先生に双極性障害について教えていただきました。
双極性障害には、躁状態とうつ状態があります。
やっぱりつらいし大変なのはうつ状態だと思うのですが…
A.そうですね。ご本人がつらい、困ったと受診されるのはうつ状態の時が多いですが
意外かもしれませんが躁状態の方が『社会的損失のリスク』が大きいんです。
え!!躁状態が?!
躁状態って?元気な時ということですか?
まず、躁状態とは何か、Dr.のブログを見てみましょう。
http://therapilasis.hatenadiary.jp/entry/2018/04/06/122217
気分爽快、意気揚々、何だか一見良さそうに思えるのですが…
A.問題は、そういったことを通り越して、イライラしたり不機嫌になったりというところにあります。
他人への暴言、攻撃で人間関係が破綻したりすることも、躁状態で起こります。
本来の自分はそうじゃないのに、躁状態がイライラを引き起こすのですね。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
感情状態が抑制されず、そのまま態度や行動、言葉に出されてしまいます(抑制解除)
表情は快活で、尊大な態度や横柄になったり、上司に対してもタメ口になったりします。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
周囲の人も、あれ?いつもと違うかも?って違和感があるかもしれませんね。
急に怒りっぽくなったり攻撃的な発言をしたり…
ご本人は最近イライラしてるかな?というくらいで、確かに気が付かないことが多いかもしれませんね。
軽い変化なら、これって病気じゃなくて、その人の性格なんじゃない?と勘違いされることもありそうですね。
あの人、すぐ怒るんだよね~とか。
ブログやTwitterでも、急に更新速度がUPしたり、内容が色々な批判になったり…
もしかしたら、ちょっとした軽躁状態なのかもしれません。
A.そして、双極性障害の場合は、躁状態の後は必ずうつ状態になります。
パタッと元気がなくなってしまうわけですね。
ばばーーーーっと行動したと思ったら、パタッと動けなくなる…
確かに周囲の人から見たら、変ですよね。
元気でアグレッシブ、ちょっと攻撃的な人だな~と思ったら、あれ?ってなりますね。
ご本人が気が付かれていなくても、家族、友達、職場の人に聞いてみたら、そういうことありました…
となることもありそうです。
うつ病の時期と躁病の時期、この周期も診断を難しくしているうようです。
http://therapilasis.hatenadiary.jp/entry/2018/04/08/072112
双極性障害の3分の2はうつ病相から発症ということは…
まだ躁状態になったことがないから双極性障害だとは気が付かないんですね。
躁病・軽躁病相(28.8歳)は、うつ病相(19.3歳)より発症年齢が、平均約9年遅れるということは…
28.8歳までうつ病だと思っていたら、躁病の症状が出て、実は双極性障害だったと分かる!なんてことも。
若い子のうつってもしかして…双極性障害の場合もある…
何年間か躁状態、何年間かうつ状態というパターンもあるというのも良く聞く話です。
冬になるとうつ状態が来るとか、季節性があるうつも、双極性障害?と議論されているようです。
(統一した見解には至っていないとのこと)
http://therapilasis.hatenadiary.jp/entry/2018/04/11/125940
その場合、病気とは思われず、性格だと思われるのはしょうがないかな?とも思います。
ただ、それが本当は性格ではなくて病気で、社会的に困っていたら…まさに『社会的損失』です。
怒りっぽい性格の人なの?双極性障害なの?
ちゃんと治療したり、カウンセリングを受けたりすることで、ご活躍される双極性障害の方は、数多くいらっしゃいます。
新しい事業を起こす方、何か発明をされる方、大きな仕事をやりとげる方…
成功談や伝記を読んでいても、まるで双極性障害のような気質の有名人はたくさんいらっしゃるんですよね。
ちょっとアグレッシブなところ、ありますからね、そういう方は。
自分の状態を知り、コントロールすることで、社会的損失をなくし、自分の力を十分に発揮できるようになる。
今、隠されてしまっているあなたの可能性を、専門的なカウンセリングで引き出してみませんか。
セラピラシスホームページ
双極性障害のカウンセリングは臨床経験豊富な酒匂努先生にお任せください
セラピラシス予約ページ
https://reserva.be/therapilasis