リハマガ!【健康とリハビリの専門家】矢口拓宇公式ブログ -9ページ目

リハマガ!【健康とリハビリの専門家】矢口拓宇公式ブログ

理学療法士の矢口拓宇が、健康とリハビリについての情報をお届けします。

リハビリ室では、
たまにこんな会話が聞こえます。


「○○さんみたいな、
かわいいおばあちゃんになりたいですよー。」


かわいい高齢の方っていますよね。


いつもニコニコしている方がいます。


先日も、
「調子はいいですよ~」
とニコニコしながら答えてくれる
90代の方がいました。


その方、なんと
前の日に転んで大腿骨を骨折してしまって
いるのに、です。


認知症もあります。


高齢で認知症になると、
痛みを感じにくくなるそうです。


そのため、
ケガや病気が見つかりにくい
ことがあるので、
気を付けて観察する必要があります。


さて、私の友人で、
たくさんの患者さんを看取ってきた
医師がいます。


彼女は、


「私は、認知症になって死にたい。」


と言います。


認知症になると、
痛みや苦痛を感じにくくなり、
安らかに永眠される方が
多いのだとか。


”認知症”というと、
マイナス面ばかりが思い浮かびます。


徘徊や物とられ妄想など、
誰かに迷惑をかけるイメージが
あるからでしょう。


しかし、
そういった症状のある認知症の方は
ごくわずかです。


多くの方は、
穏やかな認知症です。


認知症になるということは、


人生最後の時を、
苦しまずに過ごすことのできるように、
自然の仕組みとして備わっている
ものなのかもしれません。



ちょっぴり哲学的になりましたが、
そんなふうに考えてみると、
認知症は絶対なってはいけない
というふうには、
思えないのではないでしょうか?




次回は、


「お酒を飲んだほうが長生きする!?」


についてお伝えします。

先日、子育て番組を観ていました。


2~3歳のお母さんが質問。


「この子を思いやりのある子に
育てたいんです。」


すると、子育て番組の先生は


「その時期は、
まだ自己主張をする時期ですから、
他人を思いやることはできません。


子供は、親を見て育ちます。


まずは、ご夫婦がお互いを思いやる姿を
子供に見せることです。」


ふ、深い・・・!


どうしても、
こどもにあーしろ、こーしろと
言ってしまいがちですが、
実は親自身が替わることで、
子供が学んでいるんだ、ということですね。


私も、
身近な人との接し方を、
見直してみたいと思います。


先日、99歳の女性、
Kさんとリハビリをしながら
お話していました。


「デイサービスでお花見に行ったの。
車の中から見ただけだったけれど、
桜のトンネルになっているところがあって、
とても素敵だったの。


私、感動しちゃったわ。」


99年間、
桜なんてもう何回も見ていることでしょう。


それでも、
きれいなもの、
素敵なものを見ると感動できる。


それってとてもすごいことだなと思います。


私も、そうありたいと思いました。


いくつになっても、
いいものはいいと思える感性を、
大切にしたいですね。


さて、
上記のKさんですが、
1年前は寝たきりだったそうです。


私が関わるようになったのは
3ヵ月ほど前ですが、
そのころには歩けるようになっていました。


なぜ歩けるようになったのかというと、


「ごはんが食べられるようになってきた」
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というのが大きな理由のようでした。


寝たきりだったころは
ほとんど食べられませんでしたが、


体の調子がよくなってくるにつれ、
よく食べるようになった。


特にお肉が好きで、
”とんかつ”が大好物。


今では、
家の中は自由に歩けています。


ですが、体型はぽっちゃり型。


ちょっとお腹が出ています。


BMIでいうと25~26ぐらい。


(BMIとは、
体重÷身長の二乗で計算したもので、
25以上で肥満です。)


実は、
高齢の女性は
栄養状態と肥満度は
あまり関係がないと言われています。


老人総合研究所の研究
(熊谷修ら 2003年)
によると、

================================
856人を対象とした研究で、
肥満度と栄養状態は関係がなかった
================================


とのこと。


体型は肥満でも、
血清アルブミンという栄養状態の
指標は良いわけではない。


私たちは、
太っている人をみると
「やせたほうがいい」
と言いたくなります。


しかし、
こと高齢者となると、
これは実は間違いです。


しっかりと血液検査をして、
栄養状態を判断しなければなりません。


健康診断や血液検査を受けると、
数値のたくさん書いてある紙をもらいますね。


その中に、


アルブミン(ALB)



という項目があるはずです。


これが、栄養状態の指標です。


3.8以上であれば、OKです。



それに満たない場合は、
たとえ体系が太っていようとも、
ダイエットしてはいけません。


(糖尿病や他の病気がある場合は別ですが。)


もし、
99歳のKさんが
ダイエットしていたらどうだったでしょう。


おそらく、
歩けないままだったでしょう。


そのぐらい、
栄養は重要なんですね。


今、Kさんは


「近くのスーパーまで
歩いていきたい」


と、目標を掲げてリハビリをしています。


素晴らしいです!^^