リハマガ!【健康とリハビリの専門家】矢口拓宇公式ブログ -10ページ目

リハマガ!【健康とリハビリの専門家】矢口拓宇公式ブログ

理学療法士の矢口拓宇が、健康とリハビリについての情報をお届けします。


さて、
先日リハビリ中にこんな会話をしました。


缶コーヒーが大好きな男性、Sさんは、
脳梗塞で、糖尿病です。


S「昨日、往診で医者が来たよ。」


私「糖尿病のほうは、どうでしたか?」


S「ヘモグロビンエーワンシーってやつ、
9から8になったよ。」


私「それはがんばりましたね!
 何か食生活変えたんですか?」


S「缶コーヒーを、半分はブラックにした。

 みんながうるさいからさ。

 もういつ死んだっていいのに、
 やんなっちゃうよ。」


もともと、
1日に4~5杯は缶コーヒーを
飲んでいた方。


半分をブラックにするだけで、
糖尿病の改善につながったようです。


おそるべし缶コーヒーですね。




糖尿病の度合いをみるときに
重要な数値は、2つあります。


血糖値


と、


HBA1c(ヘモグロビンエーワンシー)


という値です。




血糖値は有名ですね。


しかし、血糖値は
もちろん食べたら上がりますし、
そのときどきで変動があります。


血糖値が常に高いのか、
とったときにたまたま高かったのか、
それだけでは判断ができません。


そこで、HBA1cです。


これは、血糖値が常に高いと
上がってくる数値なんです。


重要な、数値です。


これまで、
HbA1cは6.1以上で糖尿病と
診断されていました。


しかし、
最新のガイドラインでは、


6.5以上


で糖尿病と診断されることになりました。


さらに、


正常化を目指す方は
6.0以下、


合併症予防のためには
7.0以下、


積極的な治療が難しい方は
8.0以下


を目指しましょう、
ということになっています。


医療関係者にとって、
8はけっこう高い数字です。


ただ、上記のSさんでいうと、


「もういつ死んでもいい」


と言っているわけですから、
積極的な治療を望んでいるとは
思えません。


そうなると、8はセーフです。


私もそうですが、
医療に関わる人は世話焼きが多いです。


もっと下げろ下げろと言うでしょう。


糖尿病の治療は辛いです。


制限が多くなります。


ですから、
悪化していない、
維持できている状態であれば、
多少の甘い物や嗜好品はOKだと思います。


医療者の言葉が、患者さんにとって
ストレスになっていることも
あります。


患者側も、正しい知識を持ち、
しっかりと自分の意思を伝える時代です。



積極的に治療したいのか?


現状維持でいいのか?


それによって、
治療方針も変わってくると思います。




次回は、


高齢期は


「お腹が出てもダイエットしてはいけない」


というテーマをお伝えします!

今日は、東京都練馬区で
介護予防体操の講師をやってきます。


どんな人たちが来ているのか、
自分がどう貢献できるのか、
今から楽しみです。


今回の講座は月1回の8回シリーズで、
ほぼ1年間かけて1つの講座を行います。


年間を通して、
”運動習慣をつくる”
ことを目的としました。


毎回、
日々運動を実践しているかどうかを、
提出してもらおうと思っています。


そして、
一人一人しっかり目を通して、
アドバイスをしていくことにしています。


熱意をもって伝えれば、
きっと伝わるはずだと
思っています。
よくこんな方がいます。


「病院へ行くと血圧が高くなっちゃうのよ」


病院や診療所に来ると
血圧が高く出てしまう。


上の血圧が150を超えたりすると、
何度も測ったりして、
そのたびにがっかりしてしまう。


数値が高いというだけで
不健康な気がして、
不安になってしまいます。


ひどいと夜も眠れないくらい
悩んでしまう方も・・・。


血圧を下げなければと
”ごま麦茶”を飲んでみたり、
たまねぎを一生懸命食べたりします。


それでも下がらず、
またイライラしてしまう・・・。


イライラすると血圧が上がります。


悪循環ですね。


実は、
高齢の方は血圧が高くなるのは
当たり前なんです。


高齢になると、
体が硬くなるように
血管も硬くなるんです。


確かに、高血圧の定義は


140/90以上


です。


しかし、
日本高血圧学会によると、
高齢者の降圧目標は


60代140/90、


70代150/90、


80代で160/90


と設定されています。


70代で上の血圧が150台であれば、
まあ、普通・・・です。


私は、
最近の”健康ブーム”とも言うべき
状況を、危惧しています。


健康に関する情報がありすぎて、
間違ったとらえ方をしてしまったり、
その方にはそぐわない健康法を
している方が本当に多いです。


それによって、
自分は不健康だと思い込み、
不安におそわれてしまします。


気持ちが前向きにならないと、
外に出ていく気持ちも起きにくくなり、
閉じこもりがちになり、
本当に不健康への道をたどることに
なってしまう。


そんな悪循環を断つために、
正しい知識を身に着けて
いきましょうね。


そして、
悩んでいる方がいたら、


「そのぐらい、大丈夫よ!」


と言ってあげてください。


私も、以前は血圧が高いと


「高いですね~」


と、特に何も考えずに言っていましたが、
最近は


「ちょっと高めだけど、
全然問題ないですね、
大丈夫ですよ!」


と言うようにしています。


数値はあくまでも
参考値です。


普段との比較が大切です。


いつも低い人が今日は高い、
いつも高い人が今日は低い、
という場合は注意が必要です。


いつも高い人が今日も高いのは普通です。


問題がなければ、
不安にさせる必要はないですよね。


また、
医療の研究は日進月歩です。


基準値はけっこう変わります。


以前は血圧ももっと厳しかったですが、
緩和されてきています。


新しい情報を仕入れていくことも
必要ですね。


では、次回は
”血糖値”の正しい考え方
についてお伝えします。