さて、
先日リハビリ中にこんな会話をしました。
缶コーヒーが大好きな男性、Sさんは、
脳梗塞で、糖尿病です。
S「昨日、往診で医者が来たよ。」
私「糖尿病のほうは、どうでしたか?」
S「ヘモグロビンエーワンシーってやつ、
9から8になったよ。」
私「それはがんばりましたね!
何か食生活変えたんですか?」
S「缶コーヒーを、半分はブラックにした。
みんながうるさいからさ。
もういつ死んだっていいのに、
やんなっちゃうよ。」
もともと、
1日に4~5杯は缶コーヒーを
飲んでいた方。
半分をブラックにするだけで、
糖尿病の改善につながったようです。
おそるべし缶コーヒーですね。
糖尿病の度合いをみるときに
重要な数値は、2つあります。
血糖値
と、
HBA1c(ヘモグロビンエーワンシー)
という値です。
血糖値は有名ですね。
しかし、血糖値は
もちろん食べたら上がりますし、
そのときどきで変動があります。
血糖値が常に高いのか、
とったときにたまたま高かったのか、
それだけでは判断ができません。
そこで、HBA1cです。
これは、血糖値が常に高いと
上がってくる数値なんです。
重要な、数値です。
これまで、
HbA1cは6.1以上で糖尿病と
診断されていました。
しかし、
最新のガイドラインでは、
6.5以上
で糖尿病と診断されることになりました。
さらに、
正常化を目指す方は
6.0以下、
合併症予防のためには
7.0以下、
積極的な治療が難しい方は
8.0以下
を目指しましょう、
ということになっています。
医療関係者にとって、
8はけっこう高い数字です。
ただ、上記のSさんでいうと、
「もういつ死んでもいい」
と言っているわけですから、
積極的な治療を望んでいるとは
思えません。
そうなると、8はセーフです。
私もそうですが、
医療に関わる人は世話焼きが多いです。
もっと下げろ下げろと言うでしょう。
糖尿病の治療は辛いです。
制限が多くなります。
ですから、
悪化していない、
維持できている状態であれば、
多少の甘い物や嗜好品はOKだと思います。
医療者の言葉が、患者さんにとって
ストレスになっていることも
あります。
患者側も、正しい知識を持ち、
しっかりと自分の意思を伝える時代です。
積極的に治療したいのか?
現状維持でいいのか?
それによって、
治療方針も変わってくると思います。
次回は、
高齢期は
「お腹が出てもダイエットしてはいけない」
というテーマをお伝えします!