昨年世田谷から丸の内の明治生命館に移転した静嘉堂文庫美術館。
明治生命館は戦後まもなくGHQに接収される…
六階にはマッカーサーの執務室がそのまま残されているという歴史ある建物。
現存する三つの曜変天目茶碗の中でも、
斑紋が最もはっきりと現れた奇跡の名品!!!
南宋時代の中国陶器の最高峰!!!
NHKの「コズミックフロント」という番組を見ていたら、
この世の物質というのは隙間だらけで、
広大無辺といわれる宇宙全体の素粒子が凝縮するとなんとリンゴ一個分もないぐらいだとか…
つまり、この茶碗中に宇宙は収まる???
そう考えると、アダムとエバが善悪の知識の木の実(リンゴとは聖書に書いてないが)をかじったという話しも、なんとなく分かるような…
アイホーンをもっている現代人は、リンゴをかじってしまい、神になったのか…
それはそれとして…
写真でよく紹介される曜変天目のこの側面は、
特に瑠璃色がはっきりとでていて華やか~~~
油滴が広がり、宇宙の創世期のような…
展示室の照明はうす暗いが、
自然光で照らされれば虹色の輝きが生まれるのだろう…
しかし、逆の側面(上掲の写真のポスターの真上から観た円形の茶碗では下の部分)は、
全体的に黒っぽく、油滴もくっついているようなかんじだと気が付きました…
宇宙の終わりなのか…
アルファがあり、そして、オメガがある…
空間のみならず、無限の時間の広がりも感じられるような…
茶碗の中に小宇宙…それとも大宇宙…がある…
曜変天目はどうやって、造られたものなのか ?
モロフォ蝶のようなメタリックブルーの光~~~